トヨタ自動車が5月9日に発表した2018年3月期の連結決算によると、売上高 29.4兆円(前年度比+6.5%増)、純利益が2.5兆円(+36.2%増)と過去最高を記録。
決算報告会で豊田章男社長は「たゆまぬ改善というトヨタらしさが表れ始めた」と説明しました。
一方、来期(2019年3月期)については、売上高 29兆円(‐1.3%減)、純利益 2.1兆円(‐15%減)と一転して減収減益を見込んでおり、連結販売台数についても895万台(‐1.4万台減)としています。
米国市場での競争激化による販売奨励金の増大や、為替変動の影響等を考慮しているためで、同社ではその対応策として生産や設計などの新手法「TNGA」により、デザインや性能向上を図りながら原価を下げる活動に取組むと共に、地域のニーズに合った性能や仕様を見極め、開発リードタイムを短縮していく考えのようです。
豊田章男社長は今回改めてトヨタ生産方式や原価低減の重要性を強調。「TNGA」にもその考えをさらに組み込んでいく姿勢を示しました。
同社では、本年6月下旬にスポーティさを増した新型「クラウン」や新型「カローラ」を、また来春にはSUVの新型「RAV4」の国内市場投入を予定しているようで、これらの新型車投入による今後の経営面での推移が注目されます。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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