自動車ライターという職業柄、新車の情報はしっかりチェックしているつもりですが、ときどき「これは知らなかったー」というクルマに出会うことがあります。メジャーなブランドのクルマでも。
北京モーターショーで見かけたこのレンジローバー。最初は「変わった塗り分けの2トーンカラーだな」とか「中国らしい塗り分けだな」なんて思って写真を撮ったのですが、よくよく見てびっくり。ドアが足りないじゃないですか。レンジローバーって普通は5ドアですよね。ところがこのクルマは3ドアなのです。
ええええっ、中国メーカーのパチもの??? いやそうではありませんでした。しっかり本物です。
この不思議なレンジローバーの正体はなんなのか? 今年3月にスイスで発表された「RANGE ROVER SV COUPÉ」というモデルでした。ランドローバーによると「世界初のフルサイズ・ラグジュアリーSUVクーペ」なのだそうです。
なにが凄いかって優雅さですよ。全長5mを超える大型SUVを3ドアで乗るなんてオツですね。本当にそう思います。
驚くことに、このレンジローバーSVクーペは市販モデル。ジャガーのスペシャル部門である「SVO」のエキスパートが手作業で組み立て、世界で999台だけ販売するそうですよ。すでに公式サイトでは日本語でも案内もはじまっています。
値段ですか? 日本での正式価格は発表されていませんが、本国では日本円にして3500万円以上です。
購入しようとしている人のために参考までお伝えしておくと、ドアの長さは1.4m以上。乗る時に大きく開くと自分で閉めるのは厳しいでしょう。ただし、レンジローバー初のオートクロージャーが備わるので安心してください。
(工藤貴宏)
あわせて読みたい
Source: clicccar.comクリッカー