2018年3月1日にclicccarにてプレイバックしました「OPTIONスーパーMR2連載チューニング企画」、今回はその後の続きをお届けいたします。
日本初のスポーティ・ミッドシップカーであるAW11・MR2を、シグマオートモーティブとマッドハウスの共同開発で4A-G最速を狙う我がOPT・MR2。谷田部最高速1stトライは236.84km/hを記録。さて、その次のステップはどーする? その1ではドライバー:Ryoインプレをプレイバックしましょう!
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【OPTスーパーMR2への挑戦】
セカンドトライで目標達成! 252.19km/hをマーク
が、ストリートに帰る前に極限最高速を極めたい!
今回の谷田部トライアルは多少時間の余裕があり、まず空力パーツのチェックのため、毛糸を貼っての走行、そして追加インジェクターの回転設定など、セッティングのために周回を重ねた。この時点で2〜3速は軽く7000rpmまで回り、そのトルクパワーはハンパなものじゃないことを体感する。ブースト圧はまだ設定していないので1.2kg/cm2まで上がってしまい、あわてて下げたりもした。
水温、油温はまったく正常、排気温度も600度を気持ちオーバーしている程度だ。ここでプラグチェックのために一度ピットイン。プラグは低速走行のためと大幅な燃料増量のためか、かなりくすぶったように黒くなっている。プラグを新品に交換して、トランク内の氷タンクに氷を満タンに詰め込んで再スタート。
この時に「ボク(Ryo)が踏んでみるゾ!」と心に決めてスタートした。プラグがかぶらないように1〜3速は6000rpm近くまで引っ張り、第1バンク進入前でオイルポンプとウォーターポンプのスイッチをオン、すべての準備は完了だ! 4速でジワッとアクセルを踏んでいくと6000rpmでブーストが1.0kg/cm2をややオーバーしている。で、第1回めの設定値である1.0kg/cm2にピッタリと合わせて5速にシフトアップ。
第2バンクがみるみる近づいて5000rpmでバンクに侵入。さらにアクセルを踏むとまるで4速のような加速でブッ飛んでいく。クルマは安定している。ステアリングも小刻みな修正こそ必要だが、不安感はまったくない。アクセルを踏みつけるのに合わせたようにクルマがバンクに押さえつけられる感じで、そのたびにジェットコースターのあの感覚を味わうことができる。
そして、今までにない速さでバンク出口が迫る。Daiに教えられたようにアウト側からジワッとステアリングを左に修正しながら計測ストレートのラインに乗せる。タコメーターは6000rpmをオーバー、計測ゼロ地点がみるみる近づく。ゼロ地点での回転は6300rpm! 計算上では250km/hを超えているはずだ。
キュイーン! とにかく気持ちがイイ。これぞ真実一直線! 400mなんてひとっ跳びという感じで計測400m地点が近づくと、排気温度がピンと900度に跳ね上がった。時実さん(シグマ)からの800度厳守との言葉を守り、まだ400m地点は通過していなかったが、気持ちアクセルを緩めた状態で計測地点を通過。気持ち抑えるように5速で流してピットイン。
計測中にアクセルを緩めていたので記録が心配だったが、252.19km/hとの声が飛んできた。ヤッタ! とにかく初期目標の250km/hを自分の手でマークすることができたのだ。それも、エンジンパワーはまだまだ余裕があり、ブースト圧も限界設定値1.4kg/cm2に対して1.0kg/cm2でのトライ結果だ。
次に乗ったDaiが1.2kg/cm2でトライしてくれたが、タービンのオイルリターンパイプが外れ、周辺から火を噴くというトラブルが発生したために、大事に至る前に残念ながらトライを中止することになってしまった。が、そのパワーからDaiも言ってくれた。「280km/hは出るゾ!」
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さすがのシグマオートモーティブ! 谷田部最高速挑戦2度めで、250km/hオーバーが出ました!! 次回その2では、MR2のメカニズムチェックをプレイバックです。
[OPTION 1984年11月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
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シグマと共同開発したOPT MR2、谷田部1stトライで236km/h! その3【OPTION 1984年10月号より】
https://clicccar.com/2018/03/01/562722/
4A-G最速を記録したOPT MR2のメカニズムがコレだ! その4【OPTION 1984年10月号より】
https://clicccar.com/2018/03/02/562742/
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Source: clicccar.comクリッカー