Bセグメントにおいてもベンチマークと言われ、高い評価を受けているフォルクスワーゲン・ポロ。フルモデルチェンジした最新の日本仕様は、ボディ幅を広げたことで、ついに3ナンバーボディとなってしまいましたが、VWの屋台骨といえるゴルフ不要論が出てくるくらい高い評価を得ています。
そして、事前に心配されていた1.0リッター3気筒ターボエンジンへのネガな評価や不満はあまり聞こえてきません、むしろこちらも高い評価を得ています。
10年前ならば3気筒というだけで、乗る前から評価を下げていたでしょうが、ダウンサイジングターボ・トレンドにより気筒数を減らすことが正義と捉えるようになったのか、また3気筒エンジンが増えてきたせいもあるのか、そこにネガな先入観を持たなくなっているようです。
さらに新型ポロでは、とくにモータージャーナリストや腕に自信のあるベテランドライバーから高く評価されているDSG(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされていることも、パワートレインへの満足度を上げていると予想されます。
こうして3気筒ターボエンジンを認める風潮が強まれば、ターボエンジンを積んだ軽乗用車も恩恵を受け、その評価を上げるようになるのかが気になります。ほとんどの軽ターボ車がCVTを組み合わせているため、ラバーバンドフィールという先入観から評価が上がることはないのか、それともポロが採用したことで軽乗用車が長年採用してきた3気筒ターボを再評価する流れになるのでしょうか。
その功罪は置いておくとして、アイドリングストップが普及したことにより停車中に感じるエンジン由来の振動はあまり気にならなくなっているのも、また事実です。それでも走行中にエンジンを揺さぶるような動きからは逃れられない3気筒エンジンの振動(偶力)はありますが、VWポロのような、そもそも評価の高いクルマに3気筒ターボが搭載されることで、そうした部分にユーザーが慣れていけば、「あばたもえくぼ」とばかりにチャームポイントになっていくのかもしれません。
(写真:小林和久/VGJ 文:山本晋也)
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