ヤマハが世界各地のカスタムビルダーとコラボして新たなスタイルを提案するヤードビルトカスタムの最新作が公開された。今回は、イギリスのAUTOFABRICA(オートファブリカ)が製作したTYPE11(タイプ11)で、3つのプロトタイプによる提案となる。ベース車はXSR900とXS750の新旧3気筒モデルで、超モダンなカフェレーサーだ。
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プロトタイプ1はレーシングマシン
タイプ11は、XSR900ベースが2台、XS750ベースが1台の計3つからのプロトタイプで構成される。まず、最初の作品・プロトタイプ1はクローズドコース専用としてXSR900をカスタムしたもの。シルエットはトップ写真に掲載したプロトタイプ2と同じだが、ヘッドライトが省略されたレーサーとなった。マフラーは往年のカワサキのマッハシリーズのように右2本、左1本の3本出しとなっており、どのようなエキゾーストノートを響かせるのか興味深い。
XS750のベースのプロトタイプ3
国内でGX750という名で1976年に発売されたヤマハ初のマルチシリンダーモデルは、欧州ではXS750というネーミングで発売された。これが、3気筒のXSR900のルーツとなっており、タイプ11でもXS750ベースのプロトタイプ3が製作された。シルエットはプロトタイプ1と同系だが、タンクとカウルは分離している。極端にショート化された正立フォークでFタイヤとビキニカウルが接触するくらい車高が下げられ、プロトタイプ1、2と同様に前かがみのスタイルを生み出している。
プロトタイプ2が最後に完成した
プロトタイプ2はXSR900をベースにしたストリート仕様となる。基本構成はプロトタイプ1と同じで、ヘッドライトとバーエンドミラーがストリート仕様の装備となる。カラーリングは、叩き出して作られたカウルの金属の地の色のままで、このあたりはXSR900のグレーと近い。メーターはカウル上面に埋め込まれ、燃料タンクのキャップ部分はスクリーンのような大きな蓋が開くようになっている。カウルとタンクを一体化したなだらかなシルエットを実現するために随所に工夫を凝らしているのだ。
ニュース提供:欧州ヤマハ、米国ヤマハ
Source: WEBヤングマシン