今年1月、ポルトガルの首都リスボンで国際試乗会が行われたBMWの新型SAV「X2」。
BMWのSUVは「X」シリーズですが、すでにX1、X3、X4、X5、X6があり、奇数は本来の箱型SUV、偶数はクーペスタイルのSUV 。しかもBMWは「SUV」ではなく「SAV」と呼びます。真ん中の文字が「U」ではなく「A」になっているのは、使い勝手の「Utillity」ではなく、それによって楽しさが拡がる「Activity」を表しているのです。
そしてこれまで欠番だった「X2」が、このたびラインアップに加わりました。
ボディスタイルは今、流行りの屋根が低めのクーペタイプのコンパクトSUV。とはいえ、ラグジュアリーで綺麗めなタイプではなく、カジュアルで個性派。
中でも印象的なのは、Cピラーに燦然と輝くBMWのエンブレムが、水戸黄門の印籠のごとく輝いています。そして海外での試乗会の時は気が付きませんでしたが、BMWのアイコンである「キドニーグリル」が裾広がりとなり、そういったところでも個性を発揮。「X2 M Sport X」にはフローズングレーのディフューザーなどが施され、さらに個性倍増。
安全装備では、衝突回避・被害軽減ブレーキを含むドライビングアシストが全車標準装備。また、スマートフォンと連動して、車外からエアコンを起動させたり、ドアのロックを開閉することが可能だったりと、スマホ世代が身近に感じられる装備も充実しています。
そして今回の発表会でも、「X2」に対する気合が感じられるものでした。
なにしろゲストに元スマップの香取慎吾さん。
私は本日の新型「X2」の発表会開始1分前に会場に到着しましたが、まだ会場に入れない人が多数、列を作って並んでいます。入場したのはそれから約15分後。
さらにいつにも増して、出演者の立ち位置やライトの明るさを入念に説明しています。確かにいつもに比べてムービーカメラや見たことの無い人たちが多数。しかも、ゲストが入場するときのライトが暗すぎると、明るくさせたり、口調もちょっと怖め(笑)。
自動車の専門メディアやいつもの関係者では、こういった光景を見ることはありません。カメラマンさんたちは与えられた条件の中で最大限に撮影するという暗黙の了解があります。
しかし、タレントさんが出演する場合は、会場内の空気が違います。ピンと張りつめた空気に包まれるのです。どちらも仕事に一生懸命なのは同じで、いい写真を撮りたいと思ってのことですが、スタンスが違うというかなんというか。
今回、香取さんは新型「X2」のプロモーションに限らず、「BMWブランド・フレンド」として広く関わるとのこと。
しかし当の本人は「最初、ドッキリかと思いました」。
就任理由は、「BMWは常に新しいものに挑戦し続けていますが、香取さんも新しいステージで挑戦し続けているのでブランドを完璧に象徴していただけると思います。」というのはBMWジャパンのペーター・クロンシュナーブル社長。
ちなみにドイツでは「BMWブランド・アンバサダー」もありますが、日本では「BMWブランド・フレンド」と言います。「アンバサダー」だともろもろの手続きが大変らしく、先日の7シリーズのジョエル・ロブション氏も日本では「BMWブランド・フレンド」ですが、ドイツでは「BMWブランド・アンバサダー」でもあります。ちなみに5シリーズの中田英寿氏も「BMWブランド・フレンド」。
香取さんが新しい事務所に移籍し、数々の新しいチャレンジをしていますが、今回の「BMWブランド・フレンド」就任も、自身のオフィシャルファンサイトになぞって「新しい地図に加わります」とのこと。
そしてX2のコンセプト「UNFOLLOW」に関しては、「BMWは長い歴史と共に常識にとらわれず挑戦し続け、自分もそういう生き方をしているつもり。己の道を進みたい。でもインスタのフォーローはしてほしい。」とおちゃめな一面も。
また、最近ドライブに行ったのは、「行き先を告げずにサプライズで温泉に行きました。」
そして自分にとってのドライブは、「自分の直感で動けるし、行きたい場所に行けます。景色を見るのも好きですが、街を歩いている人を見るのも好き。体と頭と心をリフレッシュできます。」
また、「BMWブランド・フレンド」の活動として、近々「BMW X2 スぺシャル・コンセプトムービー」が公開されるとか。ちょっと楽しみ☆
(吉田 由美)
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Source: clicccar.comクリッカー