4月12日(木)に「F1速報バーレーンGP号」が発売されました。表紙を飾るのは、2018年F1第2戦バーレーンGPで見事4位を獲得したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとチームスタッフ達! 早速、今号の見所を見ていきましょう!!
■FOCUS OF THE GRAND PRIX
2018年F1第2戦バーレーンGPで、トロロッソ・ホンダのガスリーが4位という快挙を達成。ゴールした瞬間のチームスタッフの喜ぶ姿、ガスリーの涙声の無線は感動的でしたよね。
開幕戦では2台揃ってQ1落ちしたトロロッソ・ホンダがなぜ2戦目のバーレーンGPで第2集団の先頭を走ることができたのか、未だに狐につままれたような気分ですが、その真相が「FOCUS OF THE GRAND PRIX」で明らかになっています。
「今回、我々は新しいコンセプトで作られた新車に合わせて開発したアップデートパーツを持ち込んだ。それがうまく機能したんだ」
と話すのはテクニカルディレクターのジェームス・キー。
そしてマシンだけでなく、素晴らしいパフォーマンスを見せたガスリーにも要因があったとトロロッソ・チーム代表のフランツ・トストが語っています。
「マグヌッセンからの攻撃をよくしのいだ。土曜日の予選も素晴らしかったが、今日はさらに良かった。完璧と言っていいだろう。彼はもうレッドブルのジュニア・ドライバーではない。トロロッソ・ホンダのエースドライバーだ」
■HONDA激闘日誌2018
ホンダのグランプリの週末をを詳しく振り返ることができる「HONDA激闘日誌2018」。
こちらでは金曜日フリー走行から決勝までのホンダの激闘が関係者のコメントとともに綴られているのですが、中でも印象的だったのはホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治さんのお話でした。
「車体のアップデート、パワーユニットの対策。そして若いドライバーが能力をいかんなく発揮してくれた。それぞれの歯車が噛み合ったからこその結果だと思っています」と語る田辺さん。しかし、4位という順位に満足していないようです。
「ホンダがF1をやるからには、当然頂上を目指します。そのためには今の自分たちがどこにいるかをはっきり自覚して、一歩一歩階段を上がっていくしかない。一番を目指しているわけですから、久しぶりの4位はうれしいですねとは、素直には言えません」
4位で満足できないなんて! 常に頂点を目指している田辺さんの熱い想いがヒシヒシと伝わってくる、頼もしいコメントでした。いつかトロロッソ・ホンダが表彰台の真ん中に立ってくれると信じたいですね。
■問われるVSCの存在意義
開幕戦オーストラリアGPでレースの鍵を握ったバーチャルセーフティカー(VSC)。「どんでん返しのレースで面白かったけれど、なんだかモヤモヤするー!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にぜひ読んで頂きたいのが「問われるVSC存在意義」。あの時、一体何が起こったのか詳しく記載されています。
VSCが発動されると、ドライバーは通常のラップタイムと比べて約33%遅いミニマムラップタイムより遅いペースで走らなければいけません。しかし、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の勝利の要因はこれだけではなく、“例外”のルールが関係しているのではないかと本誌は解説しています。
「コースからピットレーンに入る区間と、ピットレーンからコースに入る区間ではVSCの減速は適応されない。そこでその区間をできるだけ速く走れば、コース上のマシンより大きなタイムアドバンテージを得られる。ベッテルはそれを確実に遂行し、ハミルトンの前に出ることに成功したのだ」
この事から、筆者は「VSCはもう少し違ったやり方があるのではないか」と訴えています。
「VSCルールはサーキット全体ではなく、差し迫った危険のあるエリアを含むミニセクターと、ひとつ手前のミニセクターのふたつの区間で、黄旗2本振動を提示して実施すれば良いのではないだろうか。その2ヶ所以外の区間は、低速で走行しても何の意味もない。私の提案する方式なら、危険な場所は十分に速度を落として通過しながら、他の区間ではレースを続行できる。安全性と公平性の両面で、その方が現行方式よりもベターだと私は信じている」
皆さんはどう思いますか? この他にもレースで何が起こったのか順を追って説明しているとともに、VSC発動時(26周目)のベッテルとルイス・ハミルトン(メルセデス)のセクタータイム比較やトップ3台の位置関係が図面付きで分かりやすく解説されています。
モヤモヤを解消したい方は、ぜひ本誌でご確認下さい!
(yuri)
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Source: clicccar.comクリッカー