英国でのディーゼル車の販売不振を受け、
スズキはラインナップからディーゼルを廃止することを決定しました。
今秋からの新規制とは関係ないと主張しています。
先月、英国市場におけるディーゼル車の販売は前年同月比で37%減少した。
新車市場全体の拡大率の2倍以上の速さでディーゼル車市場は縮小しているということだ。
現在スズキが使うディーゼルエンジンは1.6L DDiSの1種類のみだ。
その搭載車種もヴィターラ(日本名:エスクード)とSX4 Sクロスの2車種のみだ。
スズキの英国でのセールスに占めるディーゼル車の割合はもともと少ない。
それが現在ではわずか3%になってしまっている。
スズキのスポークスマンによれば、この需要の低下が今回の決定の理由のようだ。
「 英国スズキのラインナップの中でディーゼル車の需要が非常に低くなっているため、英国向けヴィターラやSX4 Sクロスのディーゼルモデルの生産を中止しました 」 「 その代わり、ブースタージェットと呼ぶガソリンモデルの売れ行きが好調です。これらのエンジンの実燃費が優れていることに起因します。 今後はディーゼル車の販売は現在の在庫車のみとなります 」 ただし、アイルランドではディーゼル車の需要があるため、引き続き販売を続けるとのことだ。 昨年、スズキは英国で4万台以上を売り上げた。 そのうち、ディーゼルのヴィターラやSX4 Sクロスはわずか1000台ほどだ。
スズキが将来的にディーゼルを再販する可能性はあるものの、その見込みは薄いだろう。
このタイミングでの決定の背景には、近々始まるより厳しい燃費テストがあるのではないか。
これにはアウディSQ5やBMW M3の生産中止も関係している。
しかし、スズキのスポークスマンはこの決定は完全に需要低下によるものだとしている。
「 われわれのエンジンはユーロ6に則っており、排出ガスはこの決定に関係ありません 」
これは2月にポルシェがマカンSディーゼルとパナメーラ4Sディーゼルを廃止した時の 「 文化的変化への対応 」 という理由と同じだ。 とは言っても、ポルシェは最新のカイエンにディーゼルを追加するようだ。
それに対しスズキは英国での範囲をガソリン車とマイルドハイブリッドに限定することを決意した。
スズキはすでにジムニーも生産を終了し、
200台以下と言われる在庫のみの販売となっている。
スポークスマンによれば、これは2019年前半に登場する後継モデルを迎えるためとのことだ。
次期型ジムニーのテストは各所で目撃されており、よりオフロード性を強調した無骨なデザインとなるようだ。2018年末ごろに発表が予想されるこのクルマが、スズキの英国での販売を20%伸ばすという目標のカギとなる。 autocar.jp
Source: 新車速報 Car Drive