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【新車試乗テスト】優れた燃費性能を発揮! VW・パサートTDIは東京~名古屋を往復してもまだ400km走行可能

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紆余曲折あり、導入が遅れていたフォルクスワーゲンのディーゼル車。2018年2月に新世代2Lディーゼルターボエンジンを搭載したパサート/パサートヴァリアントが導入されました。

他のメーカーのディーゼル車はミッションにATを組み合わせているのに対して、パサート/パサートヴァリアントは6速DSGを採用。JC08モード燃費は20.6km/Lを実現しています。パサートヴァリアントのタンク容量は59Lなので、カタログスペック上では約1200km走行可能となっています。

実際にどれくらい走行できるのかを検証するために、ロングドライブテストを行いました。

テストは東京〜名古屋間で行いました。ルートはできるだけ一般的な使用状況に近づけるため、往路は走行モードをノーマルに設定。第三京浜から横浜新道、新湘南バイパス〜西湘バイパスを経由し、箱根ターンパイクを上ります。その後国道1号線を下り、一般道での走行を終了。新東名長泉沼津ICから一路名古屋を目指しました。復路は走行モードをエコに設定。名古屋から浜松まで約120kmは一般道を走行。浜松から沼津まで東名高速を走行し、再び往路の逆で東京へ戻りました。

まず、試乗車のフォルクスワーゲン パサートヴァリアントTDIハイラインを紹介しましょう。ボディサイズは全長4775mm×全幅1830mm×全高1510mmの欧州Eセグメントに属するモデルです。ハイラインは上級グレードで、リアビューカメラや純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”、そしてナッパレザーを採用したパワーシートを標準装備しています。

注目の先進安全装備も充実していて、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(以下ACC)をはじめ、レーンキープアシストシステム、渋滞時追従支援システム、プリクラッシュブレーキシステム、そして、パークディスタンスコントロールなどを標準装備し、ロングドライブでは非常に重宝します。

パサートヴァリアントに搭載されている2L直列4気筒ディーゼルターボは、フォルクスワーゲンのモジュラー戦略であるMQBに基づいた新世代のディーゼルエンジンです。最高出力140kW(190ps)、最大トルク400Nmというパワフルな性能ながら、JC08モード燃費20.6km/Lという優れた燃費性能。さらに粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の排出を抑えて、世界的にも厳しい日本のポスト新長期排ガス規制に適合するなど高い環境性能を実現しています。

パサートヴァリアントの5人乗り時650L、リアシートを畳むと最大1780Lまで拡大するラゲージスペースに機材を積み込んで早速スタートです。出発前の給油時は、前日の渋滞がたたって走行可能距離が840kmと表示されました。ちなみに前日撮影車両を借り出した時は930kmだったので、やはり1000km超えは厳しいかも……と疑心暗鬼でした。

400Nmというトルクのおかげで、箱根ターンパイクのような峠道でも車両重量1630kgのパサートヴァリアントがスムーズに加速していきます。DSGのシフトアップも1〜2速は素早いものの、街乗りでは4〜5速を中心。そして郊外路や高速道路で70km/h以上になると6速で走行します。

発進時、アイドリングストップ状態からエンジンが再始動した際はディーゼル特有の音が聞こえますが、その他のシーンではほとんど聞こえません。振動も良く抑えられており、正直ディーゼル車に乗っていることを忘れてしまいそうでした。

高速や有料道路、郊外のバイパス区間ではACCを積極的に使用しました。パサートヴァリアントにはレーンキープアシストシステムが装着されているので、車線の中央を走行できるようにサポートしてくれます。フォルクスワーゲンのACCは先行車との距離を最短にセットしておくと、他車が車線変更してこない絶妙な車間距離をキープしてくれるのでストレスが少ないです。

 

気になる燃費ですが、走行モードをノーマルで走行した往路は362.5km走行し、燃費は18.0km/L。走行可能距離は950kmの表示でした。走行モードをエコに設定した復路は385.5km走行し、燃費は往路と同じ18.0km/L。走行可能距離は400kmを表示していました。

今回のテストでは往復で748km走行し、走行可能距離が400kmでしたので、パサートヴァリアントは1148km走行できることが実証されました。満タン法での燃費も43.02Lの給油だったので、約17.4km/L。金額は4947円(1L当たり115円)でした。

一般的にディーゼル車はガソリン車より車両本体価格が高いです。しかし、燃料代はディーゼルエンジンのほうが安いので、ロングドライブの多い人にはピッタリなクルマといえます。しかし、東京と名古屋を往復して燃料代5000円は驚きの結果です。

(萩原文博)

















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Source: clicccar.comクリッカー

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