マツダは、ニューヨークモーターショー2018において改良新型『CX-3』をワールドプレミア。『マツダ 魁 CONCEPT』も北米初公開した。
CX-3は、電動パーキングブレーキを採用し空間的余裕を拡大、アームレストやコンソールボックスも配置した。さらにシートのサポート性や快適性をアップするとともに、フルレザーシートも選択可能となり、全体的な質感の向上に努めている。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」は、効率を上げ燃費と走行性を改善した。
マツダモーターオブアメリカ バイスプレジデントの大塚正志氏は「CX-3については、グローバルでもう少し何とかできないかという部分があったので、今回インテリアを中心に改良をはかった。また、日本のマーケットではディーゼルエンジンが注目されがちだが、ガソリンエンジンも非常に良くなっている。気筒休止システムを採用した『CX-5』が販売されているが、ラベルの燃費よりも実燃費に重点を置くべきだと考えている。エンジンを最適化することで、レスポンスも向上した」と話す。
また、今回のショーでもう一つ注目すべきなのは、マツダ『6』(日本名:『アテンザ』)の改良新型から、マツダコネクトがApple CarPlayとAndroid Autoに対応すると発表されたことだ。マツダコネクトがは2013年、『アクセラ』に初搭載されてから5年。改良・進化を重ね、2015年にはNNG製から日本のMicware(ミックウェア)との共同開発したナビゲーション用アプリに切り替えるなどの変更もあったが、スマートフォンの連動システムに対応するのは初となる。
「これまでのマツダコネクトについての不満は真摯に受け止めており、それを払拭するためにも導入を決めた。カスタマイズしたい、スマートフォンと連携させたいという声に応えることができる。第6世代商品群のテーマとしては、”自分たちの理想の追求”というところも掲げているが、それを行いながらカスタマーの声を聞いて製品に随時フィードバックすることを重要視している。当然北米だけではなく、日本でも対応していく。年内には何とかしたい」(大塚氏)。
カンファレンスでは、北米での新しいブランディング・マーケティング戦略としてAmazonとの提携についても言及された。先日はマツダ6のファンイベントを共同で開催し、今後もファンコミュニティへのアプローチ、オンライン取引に活用していく。
マツダの2017年北米販売台数は28万9470台でシェア1.7%。「マーケットはバブル状態で、かなり活性化している。安定的な規模を維持しており、ビジネスのシステムも整っているのでチャンスを活かしていかなければならない」と大塚氏は語る。2021年にはトヨタとの合弁工場をアラバマで立ち上げることも発表された。他社との連携も通して、認知拡大や販売台数増加につなげていきたい構えだ。 レスポンス
Source: 新車速報 Car Drive