無謀にもストリートチューンド+αのフェアレディ300ZXで世界耐久レースへ挑戦!と宣言した我がOPTION。HKSや東名自動車などレースのスペシャリストたちを無理矢理?味方につけ、夢を広げています。
想像ですが、隣のオートスポーツ誌編集部から「おバカなOPTがまた大馬鹿なことを言ってやがる!」との罵声が聞こえてくるような…。とはいえ、OPTは挑戦し続けます! 今回その4では、レース参戦にあたってのアウトラインを見てみましょう。
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OPT300ZX、舞台は谷田部からFISCOへ!
耐久用300ZXのアウトラインはこうだ!
ストリート仕様からフルチューンした300ZXで、サーキットを走れるか。こいつは問題だ。というのもOPTはエンジンチューンなら強力なコネがあるのだが、サスペンション他、コーナリングとなると不得意である。これも最高速とかゼロヨンばかりの「ストレート一直線主義」だったからだ。
しかし、そのエンジン耐久性や走りの追求のため、本格的にレースチャレンジすることに決定した。いくら直線が速くてもコーナーでずるずるしてたらカッコ悪いからね。
とはいえ、レース挑戦はハンパじゃできない。最新のフェアレディZがサーキットに登場しないのには理由があるからだ。まずボディが重くて加速が重要なレースに向かない。新型V6用のチューニングパーツがない。ましてサスペンション関係のスポーツキットなどどこも開発していない。
日本の自動車レースとは、とくに市販車ベースのツーリングカーの場合、メーカーがパーツ開発したスポーツキットが無い限り不可能に近いという環境にある。NEWフェアレディがレースシーンに現れないのも当然なのだ。
ここにOPTのチャレンジ魂が燃える!
実はNEW300ZXをホットマシンとして購入した時から、この計画は頭のスミにあったのだが、VGターボチューンがはかどらず、目標性能をクリアできなかったのだ。しかし、谷田部テストでその悩みも解消された今、GOということになったわけだ。
その耐久用300ZXは、しかし、完全な本格的レーシングマシンにはしない。やはり、身近なストリートからかけ離れたくないからだ。
VGエンジンはHKSが担当するが、あくまでもオリジナルパーツとして市販するためのテストベンチという考え方である。つまりVGオーナーへフィードバックできなければ意味がない。
これはボディやサスペンション、タイヤにもいえる。まずボディは市販のドレスアップキットを採用する。若干のレース用リファインはあるだろう。が、超オーバーフェンダーのスペシャルボディにはしない。市販キットの空力、耐久性などをチェックしたいからだ。
サスペンションは特注か流用で始まる公算大。しかし、テストでベストに近いものが選ばれるはずだ。当然、市販にフィードバックされる。
このマシン製作に関しては、日産車のレース活動で伝統と名門の誉れ高い東名自動車が協力してくれることに決定している。つまり、OPTの300ZX耐久レース挑戦は、HKSと東名のジョイント作戦というわけだ。
これに加えて重要なのがタイヤである。これもOPTはレーシングタイヤを採用せず、市販ラジアルに近い状態で挑む予定だ。ボディキットとのからみもあるが、あくまでもストリートとの一体感で耐久レースを実験の場にしたいからである。
このOPT300ZX、耐久レース挑戦計画は85年の富士スピードウェイで火ぶたを切る。今後のテストも谷田部からFISCOへと舞台が移る。
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しかし、山はまだまだあります…しかも物凄く高そうな山がたくさん。今後の展開を皆様も生暖か〜い目で見守ってください(笑)。さて次回その5では、参戦騒動に巻き込まれた(!?)東名自動車の声を聞いてみましょう。
[OPTION 1984年11月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
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Source: clicccar.comクリッカー