三菱自動車は、SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)タイプのプラグインハイブリッド車(PHEV)「アウトランダーPHEV」の2019年モデルを、「ジュネーブモーターショー2018」(プレスデーは2018年3月6~7日、一般公開は同月8~18日)で公開した。
部分改良を施したモデルだが、駆動用バッテリーとエンジンを新設計し、モーターや発電機の出力を約10%向上させるなど、プラグイン・ハイブリッド・システムの約9割のコンポーネントに改良を加えた。 新設計のエンジンについては、まず排気量を従来の2.0Lから2.4Lに増大。カムプロフィールとバルブタイミング制御を見直しアトキンソンサイクル化を図った。これにより、低回転域での効率の良い発電を可能にした。さらに、エンジン制御を全域で見直してエンジン音を大幅に低減し、発電のためのエンジン始動時の違和感を減らした。 駆動用バッテリーについては、容量を13.8kWhと約15%増大。それに応じて、エンジンで発電せずにモーターだけで走行するEV走行距離も延びるという。 これらに加えて、走行モードに「SPORT」モードと「SNOW」モードを追加した。SPORTモードは、旋回性能と加速性能を最大限に高めたもので、応答性の高いきびきびした走りを可能とするモード。モーターの応答性の向上と前後動力配分の最適化によって実現した。 一方、SNOWモードは、氷雪路などの滑りやすい路面での安定性と制御性をたかめたモード。モーターの応答性の向上に加えて、車両の挙動を穏やかにする制御で実現した。
同車の発売時期は、日本が2018年夏、欧州が同年初秋を予定する。
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Source: 新車速報 Car Drive