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【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第31回・ロー&ワイドの新世代エアロセダン。ホンダ アコード(3代目)

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80~90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第31回は、80年代半ばのセンス溢れるホンダデザインに包まれた、ミディアムセダンとハッチバックに太鼓判です。

ビスタ/カムリ、カペラなど、FFミドルセダンのライバルが登場する中、F1譲りのDOHCエンジンやダブルウイッシュボーンサスペンションなど、最新の技術と先進のスタイルで、初代以来のヒットを狙ったのが3代目のアコードです。

先行したクイント・インテグラ、プレリュードに準じるボディは、先代比マイナス45ミリの「スーパー・スラントノーズ」を実現。広大なトランクルームを生む、ハイデッキのリアとの組み合わせが躍動感を表現します。

1355ミリの低全高ながら、上下に広いガラス面やラップラウンド・リアウインドウが特徴のキャビンは高い居住性を実現。これを骨太なプレスドアで構成することで、たくましさとカタマリ感を打ち出します。

2リッタークラスとしては極めてスリークなバンパー、余計なラインのないクリーンなサイド面は、ボディを1周するブラックのモールでキリッと引き締められ、車格を示すモール類は最低限の表現に抑えられます。

一方、シビックに次ぐ超ロングルーフのエアロデッキは、ベルトラインを引き上げることで軽快感を獲得。見切り線で開口するリアハッチは、ガラスルーフまで続くことで積載能力の高さもアピールします。

インテリアは、トレイタイプとスラント形状を融合させたインパネが開放感と車格感を演出。ステアリングも同一テーマの広い面を表現したもので、高い先進感を発揮します。

デザインチームは、キープコンセプトで息切れ状態にあった2代目を刷新するため、デザインの本質に立ち返り、まともではない「新しいまとも」を追求。従来の常識にとらわれないミドルセダンを標榜しました。

こけおどしではない本当の新しさを、独自の世界観をもって表現する。そんな難しいテーマに自ら対峙し、最良の回答を導き出すセンスと技術が、当時のホンダデザインにはあったのかもしれません。

●主要諸元 ホンダ アコードセダン 2.0Si(5MT)
形式 E-CA3
全長4535mm×全幅1695mm×全高1355mm
車両重量 1110kg
ホイールベース 2600mm
エンジン 1958cc 直列4気筒DOHC16バルブ
出力 160ps/6300rpm 19.0kg-m/5000rpm

(すぎもと たかよし)

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Source: clicccar.comクリッカー

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