OPTIONホットマシンとして投入された300ZX。まずは!のファーストDaiインプレッションは「その1」をチェックしてくださいね。
で、今回その2では……ちょっと~なにやってんの!? やだ~もったいない!! なんと、新車の300ZXをバラバラにしてしまいました!! しっかし、バラバラ作業をするトラスト大川さん(当時)のなんて嬉しそうな顔! では、掲載された記事と、写真&キャプションをアップにし、ジックリとご覧ください。
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やったぜ! 新車の300ZXをバラす フルチューンへの道は徹底分解から開始
「え! 本当にバラバラにしちゃうの。もったいない」トラストのMr.大川が驚いた。「でも楽しそうだね。オレ、バラすの好きなんだ。あとは知らないよ」。
新車価格320万円。走行距離わずか370kmのニューカーは、こうして解体への泥沼に沈んでいった。おそらく二度と原型には戻らないだろう。しかし、2代目OPT・Zは最初からギンギンでいくことにしている。フルチューンカーの恐ろしさや、テストの過酷さは初代Zで経験している。このノウハウを生かさねば意味がない。
ボディは軽いほうがいい。300ZXは2シーターでも1325kgある。将来的に大きなハンディになる。レーシングカー的に作るのがベストだ。
「計器類やダッシュボードもいらないの?」ドアの内張りをはいでいると、大川さんはすでに難関とされている計器部分に取りかかった。これを外すのは難しい。「もう配線なんか分かんなくなる。これECCSのフルコンピューター式だから大変」。
しかし、室内はみごと裸になった。この所要時間は約3時間。ついでにフロントノーズ部もはずしてみた。より大型のノーズ一体式スポイラーを作るときの参考になる。
OPT流エンジン降ろしの必殺テクは配線カットなのだ!
問題は新しいV6ターボエンジンの降ろしだ。「たぶん簡単だよ。補器類や配線を付けたまま降ろせそうだから」。ところが、配線の点検になって大川さんの顔にイライラ感が出てくる。
編集時間がないので、ここは決断だ。OPTの度胸(バカさ?)でコンピューターボックスからの配線の束をカットすることに決定。これぞ必殺エンジン降ろしの奥の手なのだ! これでOPT300ZXは一日で分解された。「でも、もったいないね」というのが実感だ。
しかし、ここまでやるとフンギリもつく。ボディはロールケージで強化し、パネルも自作する計画だ。エンジンはターボのブースト圧やマフラーチューンから開始する。ポテンシャルが高いだけに、ワンステップで250km/hオーバーの世界に突入できるかもしれない。これからのチューニング、そしてテストと、オレの胸がワクワクとおどってくるのだ。楽しみだゾ!
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見事、火サスのごとくバラバラになったOPT300ZX。やっぱり…これだけ見ると「もったいな~い!」と思いますよね。トラストのカンブ大川さんもお若いし(○もまだあり!?笑)、大川さんのアシストをしているのは、後にBNR32スーパーチューンド、GReddyRXを生み出す開発部長スリラー平田さん(当時)ではないですか! 今後、このOPT300ZXが歩むあんなことやこんなこと…は、またの機会にご紹介していきますね。ひとつネタばらしをすると…ターザン山田がOPTデビューします!?
[OPTION 1983年12月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
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Source: clicccar.comクリッカー