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■伝達効率に優れ、大きな制動力が発揮できる ●ブレーキブースターで踏力を増大する ブレーキの基本は、ドライバーのブレーキペダル踏力を各車輪に適正に伝えることです。ほとんどのクルマが採用しているのは、軽い踏力でも大きな制動力が発揮でき、伝達効率に優れている油圧式です。 油圧ブレーキの作動原理について、解説していきます。 ●油圧ブレーキの基本システム 油圧ブレーキでは、ドライバーがブレーキペダルを踏み込むと、まず「ブレーキブースター(倍力装置)」によって踏力が数倍程度に増大されます。増大された踏力は、「マスターシリンダー」でブレーキ油圧に変換されて油圧制御回路へと進みます。ここからブレーキラインを介して、ブレーキ油圧が4つの駆動輪のブレーキ装置へ伝達され、制動が働きます。 ブレーキには、万が一でもその機能を失うことのないように、油圧配管の2系統化が義務付けられています。配管を2系統の独立したブレーキ油圧システムとして、1つの系統が故障したときでも残りの系統で最小限のブレーキ性能を確保できるようにしています。 ●ブレーキブースター(倍力装置)の構造と作動原理 ブレーキブースターは、ブレーキペ…
続きを読む>>【自動車用語辞典:ブレーキ「油圧機構」】油圧を使って制動力を伝えるブレーキシステムの根幹