2018年1月25日からマレーシア・セパンサーキットでモトGP他のテスト走行がスタート。レギュラーライダーが走行する1月28~30日の公式テストに先駆けたプライベートテストに登場したのが、ホンダの新型ブリスターカウル。従来のレイヤード構造からボックス型へと大胆に進化している。●撮影:佐藤寿宏
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ウイングが禁止ならカウルでダウンフォースを稼ぐ!
2016年シーズン限りで禁止となったウイングに代わり、2017年シーズンはインナーカウル型ウイングが多く使われたのは周知のとおり。これはシーズン中の変更が限られており、ヤマハやホンダはドゥカティに比べると比較的小ぶりなもので最終戦まで戦った。しかし昨シーズン半ば、ドゥカティが2017年8月に実戦投入したカウルウイング=ブリスターカウルは超ワイドで大型、もやはインナーとは言えないものだった。明らかにより多くのダウンフォースを稼ぐことができそうな形状に、昨シーズンは対策できなかったホンダもドゥカティに対抗する狙いがあるだろう。
ホンダは3種類のカウルをテスト
ホンダがテストするブリスターカウルは3種類あると言われており、これはまだ序の口かも知れない。1月25日のテスト初日に青山博一選手がライディングしたRC213Vのカウルは、ボックス形状の上面がダウンフォースを稼ぐウイング的役割を果たし、側面はカウル状態を保つための形状だろう。また、側面に抜きの穴があるのは、リーンする時の空気抵抗を減らすことが目的と思われる。さらにテストされるという別の2種類のカウルは果たしてどのような形状だろうか? テスト終了までのお楽しみだ。
2018RC213Vの正式発表は2月20日
2018シーズンのレプソルホンダのプレゼンテーションは2月20日、インドネシア・ジャカルタで行われるとHRCのFacebookで告知されている。1月24日に実施されたヤマハのプレゼンテーションはブリスターなし、1月15日のドゥカティはブリスターカウルの状態だった。HRCの告知ではマシンにベールが被っているが、果たしてこれが今回のブリスターカウル付きのマシンになるのかも注目だ。
Source: WEBヤングマシン