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その理由は鉱山鉄道にある!? スバリストなら一度は訪れたい秋田県・小坂町

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SUBARUの最新プラットフォームが走りのレベルを引き上げたのは知られているところでしょう。その最新プラットフォーム「SGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)」を採用しているインプレッサ・シリーズに最新スタッドレスタイヤを履かせ、青森や秋田をドライブすることができました。

青森県から秋田県に入り、十和田湖を超えた付近にあるのが小坂町。ここ、じつはSUBARUマニアにとっては見逃せない場所だったのです。

小坂町は江戸時代の終わり頃に銀鉱が発見され、鉱山として栄えてきた町です。その後、黒鉱から銅を分離する技術を確立、明治後期には日本有数の鉱山として知られる存在になったといいます。

鉱山として栄えれば、様々な施設やインフラも整備されます。明治38年(1905年)に建てられた木造三階建て・ルネッサンス風の建物として国の重要文化財となっている「小坂鉱山事務所」は、その象徴。ドライブのパートナーとなってくれたインプレッサG4との記念写真を見ても、かつて小坂鉱山が繁栄していたことは伝わってくるのではないでしょうか。

そうした、在りし日の小坂鉱山を思わせる文化財となっている建物を眺めた後は、道を挟んだところにある小坂鉄道レールパークに向かうのがスバリストのあるべき行動。迎えてくれるのは、明治42年(1909年)に建築されたという旧・小阪駅。いまはレールパークの入り口となっています。

小坂鉱山の専用鉄道として明治41年(1908年)に誕生したのが小坂鉄道。2002年に鉄道事業は終了して、いまは運行していませんが、線路や駅舎などは残され、いにしえの設備などを見学したり、ブルートレインの客車に宿泊するというレールパークになっているのです。

そして、ここには富士重工業の作った軌道モーターカー4両が動態保管されているのです。本来、小坂鉄道レールパークの営業期間は4月〜11月なのですが、特別に車庫に保管されている富士重工業製の軌道モーターカーを見学することができました。

いまでは鉄道車両事業から撤退しているSUBARUですが、改名前の富士重工業時代には宇都宮工場において気動車、客車、軌道モーターカーなど様々な車両を製造していました。小坂鉄道レールパークに保管されている軌道モーターカーというのは、保線作業用機械に分類されるものです。

黄色いボディに赤いペイントがキュートな、小型モーターカー「R105」、資材などを運でいた「TMC100」、そして排雪板を装備した「TMC200CS」。

TMC100は不動車も合わせると2両があるので、合計で4両の富士重工業製軌道モーターカーを見ることができるというわけです。また車両によっては動かしていることもあるので、富士重工業製の軌道モーターカーを気動車とした体験乗車もあり得るというから見逃せません。

いずれにしてもSUBARUブランドの四輪車しか知らないファンにとっては新鮮に思えます。本当に富士重工業製なのかと疑問に思っても、車体の見やすい場所に「富士重工業」のプレートが止められていますから、すぐに確認できるというわけ。プレートに描かれた「まるフ」マークもSUBARUの歴史を知る上では忘れられない存在ではないでしょうか。

周辺道路も整備されています。今回走った十和田湖からの道は気持ちのいいワインディングロードで、クルマとの対話も楽しめるドライブルートでした。東北自動車道・小坂ICからも3分程度とほど近く、交通の便に優れているのも魅力のひとつです。

(写真と文:山本晋也)












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Source: clicccar.comクリッカー

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