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■燃焼をできるだけ速めて熱効率を高める工夫 ●ディーゼルでは「スワール」、ガソリンでは「タンブル」 エンジンの燃焼効率を向上させるためには、シリンダー内の流動を強化することが重要です。ディーゼルエンジンでは「スワール」、ガソリンエンジンでは「タンブル」と呼ばれる旋回流を活用しています。スワールやタンブルを生成する狙いや生成手法について、解説していきます。 ●なぜ筒内(シリンダー内)流動は必要なのか 熱効率を向上するためには、できるだけ燃焼速度を速めて上死点付近で短時間に燃焼を完了させることが重要です。燃焼を速くするための効果的な手法が、シリンダー内の流動の強化です。シリンダー内の流動を強化すると、それに付随した小さなスケールの乱れが発生するため、燃焼が促進されます。 高速域ではピストンスピードが上がり自然に流動は増大するため、流動の強化よりも吸気量を増やすことに重点が置かれます。流動強化が必要なのは、燃焼速度が遅くなる低中速の部分負荷の運転領域です。 シリンダー内の流動としてはディーゼルエンジンで採用している水平方向旋回流のスワールと、ガソリンエンジンで採用しているシリンダー軸方向旋回…
続きを読む>>【自動車用語辞典:エンジン「筒内流動」】エンジンの燃焼効率を向上させる「混合気の流れ」はなぜ必要?