東京オートサロン2018の醍醐味は、各チューニングショップが持てる技術をつぎ込んで製作したクルマたち。
毎回素晴らしいチューンドカーを展示しているのが「CLUB-RH9チューンドPRO SHOPグループ」。CLUB-RH9とは、スカイラインGT-Rのゼロヨン9秒を目指し、ショップ間の技術向上を競うため設立されたクラブです。
現在では車種・ステージにとらわれず、チューニング業界の発展、周知を目的としたイベントなどのPR活動、多くの人により安全により楽しくチューニングを楽しんでもらうための活動を主体とした、全国40弱のチューニングショップによる日本初の国家認可の「中小企業集団」となりました。
加盟ショップが自慢のチューニングカーを持ち寄って展示する「CLUB-RH9チューンドPRO SHOPグループ」は、毎年多くの人集りで活気づいています。
株式会社サブライブは、ゼロヨン7秒台を目標としたチューンドR35GT-R「SABULIVE GT-R」を展示しました。
搭載されているVR38DETTは、4255ccに排気量アップ。米AAM Competition社製の最大許容出力1600馬力のターボキットを装着(本国価格約155万円!)、1600馬力を実現するためピストン・カム・排気系・制御など、エンジンを1から作り変える感じで強化され、1540馬力/トルク125kg-mを実現しました。そのパワーを確実に路面に伝えるため、駆動系・足回りもしっかり強化。
昨年11月には国内最速となるゼロヨン・8.518秒を記録しました。展示車両は、フロントマスクを2017年モデルのものに交換されています。他の特徴としてメーターアッセンブリーがMoTec製のフルカラーディスプレイモニターに交換され、マシンの状態をリアルタイムで表示するドラックモードやGT-R NISMO風のメーターに切り替えが可能となっています。
一昔前までは、1500馬力なんて非現実的な数値でしたが、今は資金が調達できれば製作できるパーツ個々の性能向上とそれを支えるショップの技術力の高さに驚きを隠せません。
ちなみに現在の世界最速のゼロヨンGT-Rは、アメリカのExtreme Turbo System社が、より軽量かつより高出力に対応できるアルミ鍛造エンジンブロック、通称「ビレッドエンジン」で約3000馬力を発揮するマシンを製作。「6.88秒」という驚異的なタイムを昨年9月に記録しました。
日本のチューナーも負けじと頑張って欲しいですね!
(栗原 淳)
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Source: clicccar.comクリッカー