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80~90年代日本車のグッドデザインを振り返る本シリーズ。今回は、日本発のオリジナルな発想を引っ提げ、果敢に欧州市場へ挑んだタウン・スモールに太鼓判です。 ダイハツ・シャレードが土台を作ったリッターカー市場に、満を持して投入された初代。基本設計のよさから、9年を超えるロングライフで十分な実績を作ったブランドに、まったく新しい価値観を持ち込んだのが1992年登場の2代目マーチです。 80年代の定番となった初代に対し、90年代の定番を目指した2代目もまたロングライフを標榜。コンパクトカーの在り方をじっくり再考し、ホイールベースを延ばしつつ、全長を40mm短縮するという異例のモデルチェンジを敢行しました。 そうした合理性を前提に、ミシュランの「ビバンダム」を参考として「ナチュラル」「オーガニック」といったキーワードを用いたボディは、磨き上げられた密度感のある曲面が特徴。適度な直線との組み合わせが、絶妙のバランスを見せます。 柔らかい面と丸いランプのフロントは、しかしスッキリしたグリルにより端正さを感じるものに。同じく大きな曲面を持ったリアパネルは、シンプルなランプが両端を固め、フワつかない、…
続きを読む>>【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】合理性にオーガニックな温もりをブレンドした個性派スモール。第41回・日産 マーチ(2代目)