マツダが1970年に東京モーターショーに出展したコンセプトカー「RX500」の車内に乗車できるイベントが、1月6日から3日間に渡って広島市交通科学館(ヌマジ交通ミュージアム)で開催されました。
同車はマツダが創立50周年を記念、「コスモ・スポーツ」の後継モデルとして1968年に企画・開発したスーパースポーツモデルで、現在は広島市交通科学館に所蔵されています。
その外観はウェッジを利かせ、上方にドアが跳ね上がる「ガルウイングドア」を採用するなど、当時としてはかなり先進的。まさにスーパーカー然としていましたが、1台しか存在しないことに加え、実用性などの観点から市販化には至らなかったことから「幻のスーパーカー」とされています。
「RX500」の車両サイズは、全長 4,330mm×全幅 1,720mm×全高 1,065mm、ホイールベースが2,450mmで、車重は850㎏。
鋼管スペースフレームをFRP、ABS/PCアロイ製の外板で覆ったボディを採用、吸排気ポートをペリフェラルポートタイプに改造した2ローター式「10A」エンジンをミッドシップに搭載、足廻りには4輪に4ポッドベンチレーテッドディスクを装備しています。
エンジンスペックは総排気量 491cc×2、最高出力 250ps/8,000rpmで、最高速度は250km/hをマーク。
同車は約10年前にマツダから寄贈された固体で、2009年の東京モーターショーにも出展されていました。
今回のイベントでは午前、午後の2回に渡り、1時間ずつ乗車体験会が行なわれ、参加者にとっては貴重な体験となったようです。
既に誕生後、50年近い年月が流れているものの、改めて同車を見ると今でも十分新鮮で、近年の技術を投入したロータリースポーツ車の登場を期待せずにはいられません。
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【関連リンク】
広島市交通科学館(ヌマジ交通ミュージアム)
http://www.vehicle.city.hiroshima.jp/
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Source: clicccar.comクリッカー