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ハイグリップラジアルの性能を引き出すサスチューン
足を煮詰めたタイムアタックマシン
セントラルサーキットでのタイムアタック仕様として仕上げられている名神タイヤS2000。エンジンはK1ラボラトリーで製作したハイコンプ仕様の2.2Lを搭載しながら、セントラルにターゲットを絞ってファイナルは4.1にセット。仕様変更は行っていないため完全なサーキットマシンではあるが、峠でも十分なポテンシャルが発揮できる仕様となっている。
足回りもタイムアタック用そのままのセットアップだが、十分なストロークと粘りを持つスピリットのサメスペック。ハイグリップラジアルのポテンザRE12Dと組み合わせることで、エンジンパワーとトルクを、低μの路面であっても効率よく伝えるセッティングが図られているのだ。
ストリートワインディングといういつもとは違ったステージで、さらにウエットの路面状況。その違いも意に介さない走りが可能な仕上がりは、トータルパフォーマンスの高さの証明と言ってもいいだろう。
取材協力:名神タイヤ商会
スペック
■エンジン:F20C改2.2L(280ps) TODA ピストン、カム/無限 エキマニ/K1ラボ・ワンオフマフラー/LINK ECU
■ドライブトレイン:エクセディ ハイパーシングルクラッチ/OS サメスペックLSD
■サスペンション:スピリット サメスペック車高調
■ブレーキ:エンドレス
■ホイール:ボルクレーシングCE28
■タイヤ:ポテンザRE12D(265/35-18)
エンジンはF20Cにノーマルクランクのまま87.5φピストンを組み合わせ2.2L化。圧縮は13.0:1のハイコンプ仕様で組み上げられている。高回転までキッチリと使いながら、NAならではのレスポンスが楽しめるエンジンとなっている。
エンジンチューニングをしたと同時にリヤブレーキを大径化し、絶対的なストッピングパワーを向上。前後ブレーキのバランスを高めることで、安定性をさらに高めている。
サスペンションはスピリットのサメスペックをセット。セッティングは開発者でもあるシャーク井入が自ら行っているため、車体やブレーキとのマッチングも絶妙。タイムアタックだけでなくワインディングでも気持ちよく走れる仕様ということだ。
当初からラジアルにこだわったマシンのため、タイヤはポテンザのハイグリップスポーツラジアル、RE12Dをセット。前後265/35の組み合わせでコーナーでの安定性を高めている。
名神タイヤ 宗藤さん
「このクルマはNAらしいエンジンキャラクターと、徹底したバランスを追求したマシンに仕上げています。とくに足回りやブレーキは速度域に左右されることなく安定志向のセッティングが行われているので、タイムアタックはもちろんワインディングでも十分に楽しめると思いますよ」
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Source: clicccar.comクリッカー