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速さと美しさを兼ね備えた最強GT-R
響き渡るオーバー1000psサウンド!!
富士スピードウェイではラジアルタイヤ装着のR35最速となる1分41秒364、筑波サーキットコース2000でも56秒328のタイムを記録しているのがこの“神風”と名付けられたHKSテクニカルファクトリーのGT-Rだ。
独創的なエクステリアは、前後ディフューザーの拡大とリヤのワイド化を図って、従来よりも空力効果を大幅にアップしたバリスの『神風Rスーパーソニック』を纏う。
美しいエンジンは、HKSのキャパシティアップキットにより4.3Lへとスープアップされ、タービンは通称GT1000+と呼ばれるGTII8267シンメトリーツインを装備。590ccインジェクター12本をオリジナルECUセッティングで繊細にマネージメントし、1.8キロのハイブーストでオーバー1000psを発揮する。しかも、この設定は一発狙いではなく常用値。それだけセットアップが熟成しているということだろう。
ハイパワーを支える足まわりについては、HKSハイパーマックスIV SPを軸にチューニング。スプリングレートはサーキットアタック時は前後16kg/mmで、ストリート(ワインディング)時はリヤのみ14kg/mmまで落としてセットアップしているそうだ。
タイヤは285/35-20が追加されたばかりのアドバンA052。ブレーキは前後ともエンドレスのモノブロックシステムを投入してストッピングパワーの増強も抜かりなしだ。
機能面は超絶ハイスペックとしながらも、インテリアやエクステリアはどこか落ち着いていて上質な大人の仕上がりを見せる。このあたりのコントラストが、HKSテクニカルファクトリーらしいクオリティと言える。
取材協力:HKSテクニカルファクトリー
スペック
■エンジン:VR38DETT改(1063ps/120kgm) HKS 4.3Lキャパシティアップグレードキット(鍛造ピストン、H断面コンロッド、削り出しクランク)、カムシャフト(IN270度/EX278度)、バルブスプリング、GT1000+フルタービンキット、GTIIウエストゲート、0.8mmヘッドガスケット、EVC6、サージタンク、レーシングサクション、GT1000インタークーラー/HKS-TF オリジナルECU、スロットル拡大加工、ワンオフマフラー/ATI クランクダンパー/590ccインジェクター×12/195L/h燃料ポンプ×3
■ドライブトレイン:HKS 強化トランスミッション、DCTオイルクーラー/ニスモ LSD(R)
■サスペンション:HKS ハイパーマックスⅣSP(F16kg/mm R14kg/mm)/カンサイサービス スタビライザー/MY17アーム
■ブレーキ:エンドレス レーシングMONO6キャリパー+390mmローター(F)、レーシングMONO4キャリパー+390mmローター(R)、ホース/PFCパッド
■ホイール:アドバンレーシングGT(12J×20+5)
■タイヤ:アドバンA052(285/35-20)
■インテリア:ナルディ ステアリング/レカロRS-G/ウィランズ4点式シートベルト
■エクステリア:バリス 神風スーパーソニック
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Source: clicccar.comクリッカー