小さなポケバイをベースに往年の名車を再現する。ホンダ社内で行われる若手モデラー育成プロジェクト「模刻」のデキがあまりにも見事なのでWEBでもご紹介。パート⑩は実車ばりの迫力を醸し出す初代1800ゴールドウイングの写真集です。
“模刻”には一番不向きな6気筒の超大型ツアラー
極小ポケバイがベースだというのに、モチーフはよりによってホンダ車で一番モンスター級なゴールドウイング。模刻プロジェクト1のチャレンジングな作品といえるだろう。1974年のGL1000から歴史のある水平対向エンジンは、2001年型でついに1800㏄6気筒というパワーユニットにまで進化を遂げ、バイク界最上級のコンフォートを与えてくれるフルドレス・グランドツアラーとなった。つまり、模刻車のベースとなっているレーサータイプのポケバイから造るには非常に難有りだ。しかし、完成したポケモンGLは、おそらく一番ポケバイを感じさせない仕上がりとなっている。コックピットにはあらゆる快適装備を操作するためのボタンが並ぶほか、フェアリングやケース類、豪華シートなどの再現性も非常に高い。構成パーツも模刻史上最多だろう。気になるのは、拘り過ぎた余りにフレームやエンジン部のガワまで自作という点。模刻レギュレーション上、違反にならないのだろうか?w
(ヤングマシン紙面版Vol.521・2016年4月号掲載記事より 文:牧田哲朗/撮影:長谷川徹/撮影協力:本田技術研究所 二輪R&Dセンター)
Source: WEBヤングマシン