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ハイレベルマシンが揃った関西・中国エリアで人気投票1位に輝いたチューンド!!
独創的なガレージ・ライズアップのボディキットでキメる
2017年11月5日、セントラルサーキットで開催したOPTIONキャラバンでは、編集部がピックアップしたユーザーマシンを誌面に掲載し、その中から読者のみんなにお気に入りマシンへ投票してもらう『チューンドコンテスト』を行った。そして、その頂点に輝いたのが、岡山県の28歳、Hiroさんの愛機『RX-7シュプリーム』だ。
2012年以降のマツダ車へ注がれる、シグネチャーウイングを軸として全身の躍動感を高める『魂動デザイン』。そんな最新テイストをガレージ・ライズアップのフロントバンパーで注入し、ロケットバニーのワイド&ロースタイルへと見事に融合している。
「愛車をカッコ良くしたいとロケバニのボディキットを選んだのはいいのですが、クルマを仕立ててもらっている三好自動車さんのユーザーマシンだけでも、ロケバニ仕様のFD3Sは10台オーバー(笑)。みんなでカスタムイベントに出かけると目立つのですが、真のライバルは同じFDへ乗る仲間ですし、ここからどうやってオリジナリティを引き出そうかと考えていました。そんな時に見つけたのが、アテンザ純正グリルのコンバートでシグネチャーウイングをFDフェイスへ取り込んだガレージ・ライズアップのボディキットです。装着車両を見かけたことのないレア度もあって、これだ!と飛びつきました」とHiroさんは語る。
こうしてオンリーワンなスタイルを得ることに成功したものの、そこから悩まされたのが「ボディラインの立体感の打ち出し」。というのも、透明感ある色合いを狙ってアヴェンタドール純正色をベースに調色した赤へオールペンしていたのだが、その鮮やかさと引き換えにどうしてもボディの造形が沈んでしまったからだ。
そこで思案の末に施したのが、細やかな造形美をスマートに際立たせるホワイトラインのラッピングだ。エッジやアールのすべてをフチ取らずに、要所のアウトラインのみ巧みに際立たせつつ、ボリュームあるリヤフェンダーには静止状態でも躍動感あるチェッカーフラッグをあしらうことで、シグネチャーウイングを持つロングノーズフェイスにふさわしい“魂動”の躍動感を演出したのである。
ちなみに、OPTIONキャラバンにエントリーした際は、アクセントとしてルーフやウイングにルイ・ヴィトンのモノグラム柄をあしらっていたが、今回はさらなる進化形で構想するレーシー路線へシフトするためのアップデートを敢行。モノグラムに換えてマツダロゴなどをレーシングカーらしく各部へあしらい、スピード感と立体感を一層引き立てている。
そして、スポーツカーらしく走りの面も追求したエンジンチューン。エアサス&オーダーインセットでパーフェクトに決めた足元など、このFD3Sの見所は多岐に渡る。だが、これらの持ち味を最大限に引き立てるラッピングセンスこそ、読者人気投票1位を獲得した決め手だと言えるだろう。
FD3Sカスタムをスタートしてわずか1年半とは思えない完成度の高さが、ここからどのように熟成されていくのか? 今後の進化も非常に楽しみな1台だ。
これまでもサイドポート×TD06-25Gで、スタイルにふさわしい心臓部を与えていたが、ボンネットを開けた際のインパクトも考慮してT78-29Dへタービンを仕様変更。エクステリアのアクセントに使用していたモノグラムは、ラッピングの仕様変更に伴ってインマニカバーへとあしらった。ゆくゆくはABSやマスターバックも移設してのワイヤータックやシェイプドベイを施し、13B-REWとタービンの存在感を極限まで際立たせる予定だ。
フェンダーラインや窓枠、エアロ形状のアウトラインを押し出すホワイトラインと、チェッカーデザインはそのままに、サイドセクションには大胆にマツダロゴを追加。グラデーションカラーで立体感を強調するのに加え、ビッグサイズでフェンダーまわりのアクセントとしても活用するアイデアは見事!
初めてのカスタムイベントは車高調でエントリーしたが、周囲のレベルの高さと帰路の辛さから、ユニット類が専用ボックスにパッケージングされたエアレックスのエアサスへと仕様変更。使い勝手を損なわない極低スタイルを演出した。普段はボックス状態、イベントなどではカバーを外してタンクやコンプレッサーといったエアサスシステムをアピールする。
ロケットバニーのフェンダーボリュームにミリ単位でツラを合わせるべく、オーダーインセットのワーク・マイスターM1を投入。ディスクはホワイト、リムはゴールドをチョイスして、ボディラッピングとの一体感に配慮している。
スポーツカーとしてFD3Sの魅力を追求するため、リヤウイングはロケットバニーのトランクスポイラーとGTウイングの2段構え。なお、以前にあしらっていたモノグラムは1枚物でのラッピングだとボディカラーとの色合いに違和感が生じるため、すべてがカットされたもの。そのため、今回の仕様変更で剥がす際は指先の感覚がなくなるほどの難作業だったそう。
インテリアは黒をメインに赤のアクセントをバランス良く添えて、落ち着きあるスポーティさを引き出す。現状はエクステリアをメインに完成度を高めている最中で、インテリアはまだまだとのことだが、優れた配色バランスがあれば仕上がりレベルが高められる好例だ。
スペック
■エンジン:三好自動車サイドポート仕様/トラスト T78-29Dタービン、エキマニ、ウエストゲート、インタークーラー、ラジエター、ブローオフバルブ、プロフェック、インマニ、フロントパイプ、サージタンク/アペックス・パワーFC/サード フューエルポンプ/フジツボ チタンマフラー
■ドライブトレイン:ORC メタルツインクラッチ
■サスペンション:AirREX エアサスペンション/RE雨宮 スタビブリッジバー
■ボディ補強:Rマジック 4点式ロールケージ/マツダスピード ストラットタワーバー
■ブレーキ:FD3S純正17インチブレーキ装着/IDI・D350パッド
■ホイール:ワーク マイスターM1(F9.5J×19-14 R10.5J×19-64)
■タイヤ:ヴェンタスV12evo(F235/35-19 R265/30-19)
■インテリア:MOMOアニバーサリーGT50/ブリッド ユーロスター/サベルト 4点式シートベルト/デフィ60φ追加メーター(水温、油温、油圧)
■エクステリア:ガレージライズアップ フロントバンパーGRタイプ2/RE雨宮 グレッディ3リヤバンパー、ボーテックジェネレーター、スリークライト/ロケットバニー ワイドボディキット/アニバーサリー ボンネット/ガルウイングドア/GTウイング/カムイプロデュース ラッピング
取材協力:三好自動車
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Source: clicccar.comクリッカー