2018年11月6日、イタリアで開催のミラノショーでホンダが2019年モデルを多数新発表した。ここでは、フロントに19インチホイールを新たに採用したCB500Xを紹介しよう。
クロスオーバーからアドベンチャーに近づいた
欧州ではCB500Xというネーミングで2013年から発売されている並列2気筒エンジンを登載したクロスオーバーモデルが、2019年型で3世代目に進化を果たした。2016年モデルでLEDヘッドライトや大型スクリーンの採用やサスなどに変更受けており、それをベースに’19年型はフロントホイールを19インチ化したのが大きなトピックとなる。一般的にホイールの直径が大きくなるほどハンドリングは安定志向となり、ロングツーリングに適したものとなる。また、荒れた路面で安定した操作が可能となるのだ。
また、スクリーンやカウルの改良で空力性能が向上し、高速道路でのライダーのウインドプロテクション性能がアップ。ホイールのインチアップなどでシート高は810mm→830mmに高くなっているが、シート前側部分の角を落とすことで足つき性に配慮している。さらに、大径ホイールの操縦を助けるために、ハンドル切れ角はセンターからフルロックまで3度プラスして38度に拡大。スチール製テーパーハンドルバーを採用することで、荒れた路面での操作に対応している。
エンジンは吸排気系を見直して中間域を強化
CB500Xは、欧州の免許制度の関係から最高出力が35kW(47.6ps)上限にセーブされており、エンジンの改良は中間域の向上に主眼が置かれている。2019年モデルは、インレットとアウトレットのバルブタイミングやリフト量を見直すことで、3000~7000rpmのパワーとトルクが4%向上。アシスト/スリッパークラッチの採用でクラッチの操作負担を軽減している。さらに、マフラーの2穴化などの変更で、エキゾーストサウンドも魅力を増しているようだ。
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Source: WEBヤングマシン