11月10、11日に栃木県のツインリンクもてぎで開催の「2018 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL」。今シーズンのSUPER GTシリーズの最終戦であるこのレースは、各チームとも気合の入り方が違います。
予選がQ1、Q2のノックアウト式で行われるSUPER GT。まずQ1で上位14台に残らなければQ2への進出はありません。
午前中のフリー走行では昨日からの雨はあがったものの路面はハーフウェットから始まり、路面温度も低いことから34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3は何度もピットに入りタイヤの選定とセッティング変更を試します。
そして午後2時ころに迎えた予選。Q1を担当したのは道上龍選手。
Q1開始直後から飛び出していったModulo KENWOOD NSX GT3。路面温度が26度と低めであったことから最終的にはソフトコンパウンドのタイヤをチョイスしアタックすることになります。
道上選手はQ1の中盤でアタックを開始すると1分47秒046というタイムを出します。そしてこのタイムが出るとすぐにピットに戻っていきました。
「アタックした後にタイヤのグリップが低下したので、これ以上アタックしてもタイムは伸びない」との判断。しかもタイム的にQ2への進出には問題が無いということでの判断であったと道上選手は語ります。
そして迎えたQ2。9月のSUGO、10月のオートポリスと大活躍をした大津弘樹選手が担当します。
大津選手はQ2開始直後から走り出していき、丁寧にタイヤを暖めながらアタックの機会を探ります。
そしてQ2終了3分前くらいのところでアタック。タイムは1分47秒076。この時点では4位のタイム。しかし、まだライバルがアタックをしていない状態でもあったのでその後タイムが更新されていくと徐々に順位は下がっていき結果的には9位で予選を終えることとなりました。
「フリー走行でマシンの印象もよかったので、最終戦でもあるしもっと上を目指して行こうと気負いすぎて、気持ちだけが前に行ってしまった感じです」と予選の印象を語る大津選手。
今回は路面温度が低めであったことからタイヤのチョイスに苦慮した一面は拭い去れませんが、それでも予選順位をシングルに留めきり、決勝では上位に望みが見えるという9位のポジション。
最終戦ではランキングが確定するとあって気合と気負いが隣り合わせに存在し、メンタルな部分も走りにかなり影響するといいます。ライバルたちの、この隙を突いていけばこれまで以上の順位で最終戦を飾ることも可能といえるでしょう。
オートポリスで見せた表彰台。それよりも高い位置で最終戦もてぎを締めくくってもらいたいと思うのは筆者だけではないのではないでしょうか?
(写真:松永和浩、高橋秀彰 文:松永和浩)
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Source: clicccar.comクリッカー