2018年11月6日、イタリアでミラノショーが開幕し、各社のニューモデルが続々と公開された。カワサキは、これまで発表されたNinja ZX-6Rや10R以外にも4機種が新登場。ここでは、2019新型W800 CAFE(W800カフェ)とW800 STREET(W800ストリート)を紹介しよう。
エンジンは、773㏄空冷773㏄のままユーロ4に対応
国内では、2016年のW800ファイナルエディションで生産終了となったW800が、ミラノショーで2019年モデルとして復活を果たした。エンジンの排気量は773㏄と変わらず、空冷のままでユーロ4の排ガス規制に準拠し、リヤブレーキをドラム→ディスクとしてABSを装備。さらに現代的なLEDヘッドライトを装着しているのが大きな変更点となる。また、2019年の復活で、従来のW800からW800 CAFE(カフェ)とW800 STREET(ストリート)の2モデルにラインナップを拡大したこともトピックと言えるだろう。現時点では、スペック等の詳細な情報が公開されいないが、まずは、写真を中心に2つの新しいW800を解説していこう。
【KAWASAKI W800 CAFE 2019年型欧州仕様】欧州では3年ぶりに復活を果たすW800の新たなカフェ仕様。シングル風のシートにスワローハンドル、ビキニカウルを装備している。公開されているカラーリングはこの写真の1色のみとなる。
2019年型(左)と2011年型(右)のエンジン。ベベルギヤ駆動のSOHC4バルブ並列2気筒773㏄という基本メカニズムは不変だ。ベベルタワー上部のカバーデザインが新しくなっている。シリンダーヘッド前方にキャニスターと思われる装置も追加されている。
ビキニカウルはW800カフェの専用装備。ヘッドライトは丸目を維持するが、Z900RSと共通と思われるLEDヘッドライトに変更された。
W800カフェは低く構えたスワローハンドルを採用。Z900RSカフェはコンチハンで、W800カフェの方がより攻めたポジションとなりそうだ。シートはシングル風でタンクにはニーパッドが貼り付けられているのもカフェの装備となる。
STDはW800ストリートに改名、国内仕様も期待できそう
今回発表された欧州仕様の写真の中に、ヘッドライト部分にETCのアンテナらしきものが装着されているカットが存在している。これは国内仕様の登場とETCが標準装備されることを物語っているだろう。スペックは現状不明だが、排気ガスや騒音規制が国際基準となった現状で発売される新型W800ストリート/カフェは、サウンド面でも魅力がアップしていると予想される。
【KAWASAKI W800 STREET 2019年型欧州仕様】基本イメージは不変だが、フロントフェンダーのステーがなく、リヤフェンダーもショート化されていることから鉄板→樹脂に変更されたと思われる。軽快感を増した印象だ。
【KAWASAKI W800 STREET 2019年型国内仕様?】ウインカーが異なっているのと、フロントフェンダーにリフレクターがないのが欧州仕様と異なる。ヘッドライトの上にETCのアンテナのようなものがセットされている。
W800ストリート(上)は従来モデル(下)よりもハンドルがワイドで位置も高そうな印象。従来のメッキからZ900RSシリーズと共通と思われるZ2ミラーに変更されている。クラシカルなスイッチ類は従来型と同様の装備だ。
メーターは従来型と同じボディと思われるが文字盤のデザインやABS他2個増えたインジケーターの配置が異なっている。レッドゾーンは7000rpmからでこれも従来型と同じだ。
【左上】タンクはニーグリップ部分の表面がフラットになっており、従来と形状が異なる。【右上】W800ストリートのシートはタックロール柄の表皮を採用。【左下】リヤはドラム→ディスクブレーキに変更されている。【右下】フロントのディスクローター内側にはABS用と思われるセンサーリングが確認できる。
【KAWASAKI W800 Final Edition 2016年7月15日発売 価格:92万5560円】1973年に登場した650RS W3を彷彿とさせるカラー&グラフィックに専用のエンブレムを採用。塗装段差の少ない4度塗りの高級塗装は塗装工程までW3と同様というこだわりを見せている。■空冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 773㏄ 48ps/6500rpm 216kg
「【スクープ】2019年にW800復活?! カフェもある?」記事はこちらへ。
「カワサキ W800ファイナルエディションの試乗インプレッション」記事はこちらへ。
Source: WEBヤングマシン