スポンサーリンク

「山寺」こと立石寺の駐車場事情と奥之院登拝(山形)【車中泊女子の全国縦断記】

スポンサーリンク

閑(しず)かさや 岩にしみ入る蝉の声──  言わずと知れた江戸中期の俳人、松尾芭蕉も詠んだ立石寺(りっしゃくじ)へと足を運びました。

山寺(やまでら)の通称で知られる立石寺は山形県山形市にある天台宗の寺院で、ご本尊は薬師如来。寺号は宝珠山 阿所川院 立石寺(ほうじゅさん あそかわいん りっしゃくじ)と称します。

寺伝では貞観2年(860)に清和天皇の勅命で円仁(慈覚大師)が開山したといわれており、山寺一帯は蔵王国定公園(第2種特別地域)に指定されています。

周辺には公営・民間含めて駐車場があちこちに点在していますが、無料駐車場は見当たりません。『山寺駐車場』がもっとも広いのですが、エリアの端にあるにも関わらず有料で普通車500円。駅前の駐車場(約20台)も500円。チケットパークが数カ所あり、そちらは300円。山寺に近いかどうかは値段に関係ないようです。

キャンピングカーは『山寺駐車場』に停めるのが無難ではありますが、無人だったため、あとになって「キャンピングカーは大型車料金1,000円になります」と言われるかも知れないとの不安から民間駐車場に停めました。この日は空いていたので助かった。料金は300円で、紙にナンバーを書いてお金と一緒に袋に入れて投函するシステムです。

お土産屋さんやお食事処などでは、一定金額以上の買い物をすれば駐車場無料になるところもありました。

門前町にはずらりとお店が建ち並んでいるので、それを眺めるだけでも楽しいです。写真は、慈覚大師と磐司磐三郎が対面したという対面石。隣にぴったり寄り添うように建てられた茶屋の名前も対面石。

登山口と名のつく場所は3ヶ所くらいありますが、奥之院へは料金所となっている山門から登るので、もっとも端にあたる登山口から入ることにしました。『名勝・史跡 山寺』と刻まれた大きな石碑が目印。

【宝珠山 立石寺】
住所/山形県山形市山寺4456
入山/8:00~17:00

立石寺の本堂である根本中堂(重要文化財)には、撫でて参拝できる招福布袋尊が鎮座しておられます。布袋様のからだは撫でられてツルツルです。中性院の「おびんずるさま」も同じく。ぼけ封じのご利益があるそうです。

御朱印(御朱印帳)に際する注意書きが、たくさん貼ってありました。神社とお寺は別にする、観光スタンプなどは押さない、頭よりも下の位置に保管しない…などなど。

それから基本的に御朱印のお志(料金)は300円で、お釣りのないように小銭を用意しておくのがマナーだそうです。他にも小銭を使う機会がたくさんあるので、あらかじめ小銭を用意しておいた方がよさそう。

奥之院へは、山門(登山口)で入山料300円を支払ってから長い石段を登ります。1015段の石段、ひとつひとつ登ることによって欲望や穢れを消滅させ、明るく正しい人間になるといわれていますので、一歩一歩踏みしめて。

山の樹々の間から覗く岩肌は新第三紀中新世の凝灰岩。ところ狭しと卒塔婆(そとば)を模した岩塔婆が掘られ、石像もあちこちに安置されています。まさに霊場といった雰囲気です。…が、なんと山頂付近には売店もあります。

慈覚大師円仁を祀る開山堂(右)と、この山内で最も古い建物である納経堂(左)。お堂の向こう側は断崖絶壁。

断崖絶壁の岩山に、まるで天空に突き出るように建っている五大堂からの眺めも素晴らしい。山寺一帯と門前町まで見下ろせます。

芭蕉が『奥の細道』で伝えている「せみ塚」、弥陀洞(みだほら)、仁王門、奥之院本殿、『日本三大灯籠』に数えられている金灯篭、黄金の阿弥陀如来座像(約5m!)が安置されている大仏殿、三重小塔(重要文化財)などなど、ここでは紹介しきれないほど見どころが多数あります。往復1時間程度ですが、ゆっくりくまなく見て廻るなら1時間半くらいの余裕をみてください。

帰りに、JR山寺駅前の【焰蔵】へ。外観も、店内の雰囲気も落ち着いています。無農薬栽培の最上早生を使用した『十割板そば』は、ちょっと田舎蕎麦っぽくてコシがあり土の香りがしました。

立谷川を挟んだ対岸の高台に、お土産屋、ギャラリー、お食事&甘味処や【芭蕉記念館】【後藤美術館】などが集まっているエリアがあり、そこから真正面に山寺が見渡せます。駐車場は無料ですし、景色を堪能する穴場スポットと言えそうです。

(松本しう周己)

【関連リンク】

宝珠山 立石寺
https://www.rissyakuji.jp/

スポンサーリンク

Source: clicccar.comクリッカー

スポンサーリンク
スポンサーリンク