ハロウィン直前の週末(28日未明)、渋谷駅前で暴徒化した群衆によって、軽トラが横転させられるという事件が発生した。
この軽トラ横転が発生したのは、「渋谷センター街」。状況は各メディアが報道しており「28日午前1時すぎ、渋谷区のセンター街で走行していた軽トラックが取り囲まれ、荷台に乗り込まれるなどした。危険を感じた運転手が車を離れた間に、横転させられ、左側のドア付近がへこむなどした。けが人はいなかった。運転手から被害届が提出され、同署は器物損壊容疑で捜査している」(毎日新聞、28日)と報じている。
また、軽トラが横転させられる様子を撮影した映像もネット上で拡散、SNS上では「ふざけるな!」「轢き殺してぇ」など過激なコメントを発信するクルマ好きも見られた。正直言って、WEB OPTIONを見てくれている人の大半は同じ気持ちだと思う。
では、自分の愛車が同じような状況になったとして、いったいどういう対策法があるのだろうか? チューニング業界関係者を対象に、WEB OPTIONが独自にリサーチした対策法のなかで、最も効果的(?)であろう回答をまとめてみた。
その1
目次
白煙モクモクのバーンナウント
現実度 ★★☆☆☆
適合車種:ラインロック装着車
「相手は暴徒化しているからどこまで効果的か分からないけど、白煙と音でビビらせて逃げるしかないよね。だからラインロック付けてバーンナウントをかましてやるの!」(チューニングショップ経営者O)
競技スタート前にタイヤを温めて最適なグリップを発揮できるようホイルスピンを誘発させる行為をバーンナウントと呼ぶ。これを行いやすくするパーツがラインロックで、ブレーキラインにバルブを割り込ませて意図的にフロントブレーキのみロックさせるのだ。おもにゼロヨンのスタート前などに行われる儀式だ。
その2
レブリミッター炸裂
現実度 ★★★☆☆
適合車種:レブリミッター装着車
「Bee☆Rというチューニングショップが販売しているレブリミッターを装着することですかね! あれは設定回転数で点火カットするレーシングパーツなんですが、レブカットの瞬間は壮絶な炸裂音とともにマフラーから火が出る! あれを連発されたら恐ろしくて普通はクルマから離れるはず。かなり火も出るからマフラー側の人間は火傷するでしょうけど…」(チューニングパーツメーカー関係者N)
Bee☆Rが販売するレブリミッター(24000円)。設定回転数で点火をカットする装置で、燃料カットではないため燃料に火が付いて炎を発生したり、爆音を発したりする。レースシーンを想定して開発された電子パーツだ。
その3
NOSパージバルブ攻撃
現実度 ★★★☆☆
適合車種:NOS&パージバルブシステム装着車
「NOS装着車限定だけど、パージさせまくるのはどうかな? ワイルドスピードとかでプシャーって白い煙を噴射してるアレね。目の前で噴射されたらかなりビビると思う。あ、噴射ガスも歯医者が使う麻酔とおなじ笑気ガス(亜酸化窒素)だから、違う効果をねらえるかも!?」(チューニングショップ経営者Y)
NOSのオプションとして用意されているパージバルブ。本来は、NOSラインにエアの混入を防ぐために使用前に少量放出するものなのだが、映画の影響もあって今では完全なパフォーマンスパーツとなっている。
その4
360度ドライブレコーダー装備
現実度 ★★★★★
適合車種:とくにナシ
「自分が捕まるのはナンセンスですからね。やっぱり、全方位録画できるドライブレコーダーを装備するしかないでしょう。愛車はボロボロにさせられてしまうけど、横転させた輩の顔をすべて録画しておくことができるので、後日、器物損壊などの罪で逮捕できるはず」(チューニングショップ経営者B)
これはユピテルが販売する「720°(360度+360度) 全天球日本製ドライブレコーダー Q-01」。車両の前後左右、上下を完全にカバーする最強ドラレコだ。実勢価格は6万152円。
その5
定常円旋回で吹っ飛ばす
現実度 ☆☆☆☆☆
適合車種:FR車全般
「バカに囲まれたら円カキ(定常円旋回)しかないやろ! ただし、回転スピードを抑えた白煙多めの円カキやで。これなら、周囲の人間に当たってもちょっと吹っ飛ばすくらいでまず死ぬことはない。まぁなんだかんだでこっちが罪に問われてしまうやろうし、愛車も相応のダメージを負うことになるけどな。目には目をってやつや。だから、円カキの練習しとき!」(ドリフトショップ経営者S)
機械式LSDが入ったFR車なら定常円旋回はむずかしくない。
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Source: clicccar.comクリッカー