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作りこまれたボンネットは驚きの開き方、リアはハッチバック。GT-R50 byイタルデザインが想像の斜め上を行っていた

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これは、朝早く起きて眠い目をこすりながら見に行った甲斐がありまくりですよ。

会社に向かう人と、なぜが早朝からウロウロしている観光客とおぼしき人が錯綜する銀座4丁目の交差点。そこにある日産のショールーム「NISSAN CROSSING」で15日から公開が始まった「Nissan GT-R50 by Italdesign」を見に行ってきました。

いやあ素晴らしい。こんな特別なモデルを自分の目で見られる機会なんてないと思っていたのに、目の前にあるという現実。もう夢みたいです。生で見られるというだけでもはや拝みたくなるレベル。お願いだから、夢なら冷めないで―。

このクルマはGT-Rニスモをベースに作られたスペシャルモデルで、デザインは日産が担当。開発と設計、そして生産(なんと限定販売する!)はイタルデザインが担当とのこと。

意外なコラボ、しかもイタルデザインといえばデザイン工房なのに、デザインは日産が受け持ったというのも不思議ですが、まあそんな細かいことを気にするのはやめておきましょう。

ちなみにデザインだけでなくエンジンも手が加わっていて、最高出力720馬力なんだそうです。

ところで、実際に車両を目にするといろんな発見や驚きがありました。

1:ルーフはGT-R標準車よりも低い

勝手な想像ながら、デザインに手が加わっているのはいわゆる「外板」に相当する部分だけだと思っていました。しかし実際にはルーフも普通のGT-Rより低くなっているとのこと。つまりはピラーなど骨格自体にも手が加わっているということになりますね。

ショーカーならともかく、高い走行性能を持ちつつ実際に販売するとなると、大きな負担がかかり強度が求められるピラー周辺は新車開発に匹敵するくらい手間をかけて新設計されているというわけです。ここまで変えていたとは驚き。

2:ボンネットフードはカウル式に取り外せる

ボディ外板の多くはカーボンで作られているとのこと。そしてボンネットフードは、フェンダーの一部まで含めて取り外しできるようになっていました。まるでレーシングカーのようですね。これはカッコいい。

もしかすると、注目はボンネットフード裏かもしれません。しっかりと補強が入っていて、すでに市販前提の開発が進んでいることを読み取れます。

3:実はハッチバックだった!

トランクの後方に電動昇降式のウイングやそれを動かす頑丈なシリンダーが取り付けられているため、一般的なクルマのようにトランクリッドを開けられないことは想像できていました。ではどうやって開けるのかと思っていたら……なんとトランクリッドがリヤウインドウと一体になって開く構造。つまりはハッチバックなのです。

ちなみにルームミラー越しの後方視界は……こういうクルマにこそカメラ式のルームミラーが必要かもですね。

 

4:リヤウイングは電動昇降式

これまでリヤウイングがせり出した状態の写真しか見たことが無かったので、てっきり羽根は固定式だと思い込んでいました。しかしなんと、室内のスイッチで昇降する電動式。説明によると、市販時には可動式と固定式の2タイプを設定するかもしれないとのこと。

ポルシェやアウディはごく当たり前のように電動可動式のリヤスポイラーを組み込んでいますが、ここまで大きな羽根が動くのは珍しいですね。

5:メーターはMoTeC製だった

今回はメディア向けのお披露目だったので、室内に乗り込むことも許されました。そして目に飛び込んできたのがメーター。標準のGT-Rとは異なるフル液晶で、なんとレーシングカーやチューニングカーのような雰囲気なのです。

この液晶パネルは実際に競技車両にも使われるMoTeC社製。デザイナーの遊び心でしょうか。

6:テールランプはジェットエンジンのよう

日産のデザイン統括者が「丸にこだわった」というテールランプは超立体的で、まるで翼に吊り下げられたジェットエンジンのよう。どこかで見覚えが……と思ったら、かつてモーターショーに展示されたGT-Rの将来像をイメージしたコンセプトカーの「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」のテールランプによく似ていますね。

ウインカーは? バックランプは? 果たして市販仕様はどうなるのでしょうか?

7:ところで「50」とは?

車名にも記載され、生産時の「限定台数台数」と示されている数字の「50」は、GT-Rの誕生50周年にかけたもの。「GT-Rの50周年を祝うためになにかしよう」というのがこのプロジェクトのスタートなのだそうですよ。

なんだか知れば知るほど興奮し、欲しくなってくるNissan GT-R50 by Italdesign。もし標準車よりちょっと高いくらいだったら気合でローンを組めば買えるかも……なんて思ったりしたのですが、価格は90万ユーロ「から」。

日本円にすると1億2000万円は超えちゃいそうです。限定50台という希少性からも、最高のコレクターズアイテムになりそうですね。

ボクも買おうかと思っていたのですが、よく考えたらこの全幅では自宅ガレージに収まりそうにないのでちょっと買えないかなぁ。欲しいけど、車庫に収まらないんじゃ仕方ない、残念! 決して、宝くじが当たったとしても手が届かない世界だから……じゃないんだからっ!

(工藤貴宏)
















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Source: clicccar.comクリッカー

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