2018年9月5日、新型アウディA8が発表され、10月15日に発売を開始すると発表しました。ボディサイズは、全長5170mm、全幅1945mm、全高1470mm、ホイールベースは3000mm(Audi A8 Lは全長、ホイールベースともに+130mm)。
最大の注目点は、最新技術が満載されている点です。量産車世界初となるレーザースキャナー(フロント:1基)を始め、ミリ波レーダー、カメラセンサー、超音波センサーを合わせて最大23ものセンサーを搭載。
こうしたセンサーからの膨大な情報を統合的に分析し、高度な周辺環境モデルを構築する「セントラル ドライバーアシスタンス コントローラー(zFAS)」の採用も特徴で、人間の感覚に近い、遅れの少ない自然な制御を実現するとしています。
新機能として、見通しの悪い交差点でのフロントクロストラフィックアシストや、全方位からの事故について予防し、被害を軽減する「プレセンス360」、従来のアダプティブクルーズコントロール(ACC)、「アクティブレーンアシスト(ALA)」「トラフィックジャムアシスト」の3つの機能を統合した「アダプティブドライブアシスト(ADA)」などを用意。
新型アウディA8は、HDマトリクスLEDを備え、広い照射範囲を得ています。車両前方を監視するセンサーからの情報を用いて、32個のLEDを個別に点灯制御することにより、前走車および対向車のドライバーを眩惑することなく、最大限の照射範囲を実現。さらに、70km/h以上で作動する特別なライト「アウディ レーザーライト」により、一般的なハイビームの2倍の照射距離が得られるそうです。
搭載されるパワーユニットは、250kW/340ps の3.0L V型6気筒直噴ターボ(Audi A8 55 TFSI quattro)と、338kW/460ps の4.0ℓV型8気筒直噴ツインターボ(Audi A8 60 TFSI quattro)の2種類のガソリンエンジン。
軽量アルミ合金クランクケース、90度のVバンク角、バンク内ターボチャージャーなど、多くの技術を共有するモジュラー型の高効率エンジンで、3.0Lは先代比+22kW/60Nm、4.0Lは18kW/60Nmの強化が図られた一方、燃費は55TFSI quattroが10.5km/L、60 TFSI quattroが8.7km/L(数値はともにJC08モード)を実現。
組み合わせるトランスミッションは、8速ティプトロニック(トルクコンバーター付きAT)。新型アウディA8のquattroは、セルフロッキング センターディファレンシャルを備え、通常時のトルク配分は「前40:後60」ですが、ホイールのスリップ状況に応じて、フロントに最大70%、リヤに最大85%のトルクを配分することも可能です。
さらに、ドイツの高級車が続々と投入しているマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)の搭載もトピックスです。48Vリチウムイオンバッテリーと、クランク軸にベルトを介して連結されるBAS(ベルト オルタネーター スターター)を中核技術とし、燃費を改善するシステム。
48Vという電圧を背景として、最大12kWという高いエネルギー回収効率が特徴。減速時には22km/h以下でのアイドルストップ&スタートを、また55〜160kmhの範囲でスロットルペダル オフにすると、エンジンを停止してのコースティング(惰性)走行を可能にするなど利点があります。
軽快な走りを実現しそうなオプションの「ダイナミック オールホイール ステアリング(四輪操舵)」も注目。65km/h以下ではリヤタイヤは、フロントと逆方向に最大5度まで電子制御により操舵され、都市部などでの取り回しの良さに貢献。最小回転半径は、約0.5m小さい5.3mを実現しています。逆に、中高速では、リヤタイヤはフロントと同方向に操舵され、操縦安定性を向上。
新型アウディA8の価格は「Audi A8 55 TFSI quattro」が11,400,000円、「Audi A8 60 TFSI quattro」が15,100,000円、「Audi A8 L 60 TFSI quattro」は16,400,000円です。
(塚田勝弘)
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Source: clicccar.comクリッカー