以前紹介した潮干狩りやサクランボ狩りのように、我が家では家族でキャンプに出掛けると、その地域の名物名産を体験したり食べに行くようにしています。この夏はキャンプ旅行した岩手県で、蕎麦食べ放題の名物「わんこそば」を体験してきたので、紹介したいと思います。
ちなみに”わんこ”とは岩手弁でお椀のことで、「わんこそば」といえは蕎麦の食べ放題。そこで例によって朝昼食兼用にして、お腹を空かせて挑みます。
お店に行くと、2つのコースの案内がありました。ひとつは「薬味の種類が多く”わんこ”を積み上げていくコース」で、2つ目は「”わんこ”を回収するコース」です。そりゃあやっぱり、自分が食べた分のわんこは、目の前に積み上げたいですよネ。ここは瞬時も迷わず、前者のコースを選択しました。
最初に係の方から説明を受けます。「薬味は、マグロの刺身、なめこおろし、漬物、とろろなど。お蕎麦に飽きてきたら少しずつ食べてください」とのこと。いろいろな薬味があって、楽しそうです。ちなみに気になる分量は「わんこ15杯で、お蕎麦一人前くらい」とのこと。わんこの平均数は「男性が60〜80杯、女性が40〜60杯」位だそうで、100杯を超えると記念に特製の木札を頂けると聞けば、心身共に戦闘モードに切り替わるというもの。
また「終わりにしたい時は、自分のお椀に蓋をしてください。但し給仕に来ている時に、食べて素早く蓋をするのが決まりです」と撤退ルールの説明を受けました。「たくさん食べるには、あまり噛まないで飲み込むほうが良いですヨ」というアドバイスもありました。
さあ、いよいよ始まりです。私たち家族5人に給仕係の方がついて、1回当たりひとり3杯づつ入れるターンを、何度も繰り返していきます。蕎麦をわんこからお椀に入れる時には、「はい、じゃんじゃん」「それ、どんどん」「はい、もっともっと」と掛け声がかかります。お蕎麦は短くカットされていて、少し汁で味が付いているので、そのままスルスルと食べられますし、掛け声がかかると反射的に自分のお椀を差し出してしまうから不思議です。
家族全員が胃袋のリミッターを解除して、食べに食べ続けていきます。キャンプ生活中の朝昼兼用ということもあって、モリモリ食べ進んでいきます。参考記録で言いますと、かみさんが111杯で、筆者は162杯まで頑張りました。子ども達も自らの限界に挑戦し、家族全員がお腹も笑顔もはちきれる程一杯になりましたヨ。
最後に給仕係の方から、食べた枚数を記した証明書と木札を頂きました。キャンプ場へ戻るクルマの中では、家族全員でお互いの杯数や頑張り具合を楽しく喋り合った次第。ちなみに歴代最高記録は、559杯だそうです……
夏休みも終わり、「食欲の秋」はもうすぐ。東北方面に行かれた際は、岩手の「わんこそば」に挑戦してみてはいかがでしょう?
(星崎俊浩)
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Source: clicccar.comクリッカー