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アクラポヴィッチ版モトボット?! シャーシダイナモ用ロボットが登場

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2018年8月1日、スロベニアのマフラーメーカー、アクラポヴィッチが新しい「DURABILITY(耐久) DYNO」を発表した。シャーシダイナモ自体は珍しいものではないが、なんとバイクに乗っているのはロボット。ヤマハのモトボットのようにアクセルやクラッチなどを操作するのだ。

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ロボットが乗って耐久テストを実施

リヤタイヤがローラーを回すことでエンジン出力を測定するシャーシダイナモは、前輪止めとタイダウンなどで固定したバイクを人間が操作するのが普通だ。実際の走行状態を再現できるので新車やエンジンオーバーホール後の慣らし運転に使われることもある。今回、アクラポヴィッチが発表した「DURABILITY(耐久) DYNO」は、それを人間ではなく完全自動化された自社開発のロボットが代わりにやってくれるもので、設定された速度と負荷サイクルを実行し走行距離を蓄積。マフラー等の耐久性テストにも使用することができるようにしたのだ。また、走行環境面では最高200km/hの走行風圧を生み出すだけでなく、バイクのエンジンからの熱を使用して空気を加熱することもできる。さらに、電気エネルギーを回収する200kWのモーターで換気システムを稼働させるために必要なエネルギーの一部を供給できるのだ。

【AKRAPOVIČ  DURABILITY DYNO】人型のロボットがバイクに跨ってアクセルやクラッチ、シフトペダル、リヤブレーキを操作し、完全自動でバイクの走行状態を維持する。自動給油システムもあることから、休憩もなく走り続けられる。

ヤマハのモトボットは200km/h超で走行

これを見て思い浮かべるのはヒト型ライディングロボットのMOTOBOT Ver.2だ。2017年10月の東京モーターショーでは、モトGP界の生きる伝説、バレンティーノ・ロッシとのサーキット対決の動画が会場で初公開された。来場者が固唾を飲んで見盛る中、勝負は約32秒差でロッシの勝利に終わった。——モトボットは、ノーマルのYZF-R1を人型ロボットが走行させるという自動運転の逆アプローチ。車両情報を元にハンドル、アクセル、クラッチ、ブレーキを自律操作するものだ。2015年当時は100km/hの直進走行、スラローム、旋回などを達成。2017年のバージョン2における目標は、200km/h超のサーキット走行、ロッシとのサーキット勝負だった。ロッシには敗北したものの、200km/h超を見事実現している。

【YAMAHA MOTOBOT Ver.2 2017年東京モーターショー技術展示】2015年の初代からボディはフルカーボン製に変更し、50→45kgにダイエット。従来はアルミの骨格を樹脂で覆っていたため「たわみ」が生じたが、カーボンを外骨格とすることで軽量化と高剛性を両立した。各種操作を行うアクチュエーターは、よりダイレクトな操作を行うため、肘→手首に設置位置を変更。カメラは搭載せず、事前にインプットしたコースレイアウトと理想的な走行ラインを元に、シミュレーションを重ねていった。

ニュース提供:欧州アクラポヴィッチ

Source: WEBヤングマシン

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