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【公道試乗で全検証】ミニバン絶対王者の「走り」は? 注目は2.4Lターボの新型ヴェルファイア

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ミニバンの弱点を補うバランスが絶妙に 目指したのは、高級セダン並の乗り心地——。言うのは優しいが、前後ドア(とくにスライド)と巨大なリアゲートによる大開口が、良好な乗降性と積載性を担保している大型ミニバンにとって、簡単な目標ではなかったはず。しかも全高も高く、コーナーなどでの安定性も含めて不利な条件が並ぶ。2tを優に超える重さは、重厚感のある乗り味には良い面もあるが、動力性能や燃費にとっては決して歓迎すべき点ではない。とはいえ、先代でも静粛性はすでに高級車にふさわしい領域に達していた。新型の命題である乗り心地に関しては、「エグゼクティブラウンジシート」に収まる乗員からフロアからの振動などを指摘する声もあったようだ。 ミニバン向けに最適化された「TNGA」プラットフォームの採用をはじめ、レクサスを含めた高級オープンカーまでその構造を調べた結果、床下のV字ブレースに行き着き、サイドのロッカーストレート構造の採用、B/C/Dピラーを環状骨格にするなどして、先代からねじり剛性を50%向上。さらに、構造用接着剤の使用量を約5倍に増やし、シートに高減衰タイプを、後方の高い剛性が必要な場所に高剛性タ…
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