日産・リーフNISMOは、航続可能距離を400kmから350kmに落としてまで走りを追求しています。
その走りを支える専用タイヤとして、コンチネンタルの「コンチスポーツコンタクト5」が選定されています。サイズは225/45R18。EVであるリーフだけに、一定の転がり抵抗を確保するのを前提としながら、スポーツグレードに求められる高いグリップ性能が評価されたそう。
さらに、リーフNISMOが追求しているハンドリングレスポンス、ブレーキレスポンスの向上に加えて、乗り心地との両立も求められています。
こうしたリーフNISMOの走りは、タイヤだけでなく、サスペンション、車速感応式電動パワステ(より重めに)、「インテリジェント トレースコントロール」、電動型制御ブレーキ、トラクションコントロールを含めたVDC(Vehicle Control Module)、ABSといった装備や制御などが専用化されています。
専用サスペンションは、家族で乗る機会も多いリーフだけに、操縦安定性と乗り心地の両面をケア。フロントダンパーは、減衰力を25%、リヤダンパーは減衰力が33%アップされています。
テストコースなので、乗り心地に関しては限定的な評価になるものの、それほど硬い印象はなく、EVらしい低重心、フラットライドな乗り味が味わえます。
ハンドリングは、高いコーナリングスピードが追求され、操舵応答のレスポンス、最大旋回Gの向上が図られています。よりクイックな動きが印象的で、ボディがさらにひと回り小さくなったかのような一体感が得られているように感じられます。
専用の「インテリジェント トレースコントロール」は、S字コーナーやレーンチェンジといった切り返しが必要なシーンで初期応答性とスタビリティを高めるべく、制御定数をNISMO専用にしているそう。ブレーキも基準車よりも初期制動力を向上するなど、鋭い加速フィールに対応しています。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)
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Source: clicccar.comクリッカー