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1964年の第2回日本グランプリにおいて、たった1周ではあるがレーシングデザインを纏ったポルシェ904の前を走ったクルマがあった。それが4ドアセダンの「スカイラインGT」だ。S5系スカイラインはそもそも直列4気筒エンジンでの出発だったが、レースで勝つためにグロリア用の直列6気筒エンジンをノーズを伸ばして積み込むという突貫工事を敢行した。レース車両は3連キャブレターからシングルキャブレターに変更し(後に市販車も3連キャブに。名称も後にGT-Bとなった)100台限定で市販化したというのだから恐れ入る。それは羊の皮をかぶった狼と称され、スカイライン神話が後世まで伝えられたのだ。
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