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戌年最強のパワーアイテム!? オオカミを祀る三峯神社の白い氣守り(埼玉)【車中泊女子の全国縦断記】

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近年メディアなどで話題の、三峯神社で毎月1日に授与されるという「白」い「氣守」。

フィギュアスケートの浅田真央選手がこのお守りを持っていたことから人気に火がつき、ご利益を授かろうとお守りを求める参拝者が殺到、ものすごい渋滞&行列ができることでも知られています。

今回は参考までに、筆者が11月1日に参拝したときの経験を元にご紹介します。

駐車場料金は二輪 200円、乗用車 510円、マイクロバス 1,020円、大型バス 1,540円。

ここまでの道が狭くて曲がりくねった山道であるにも関わらず、大型バスも訪れます。筆者が向かったのは10月31日の16時近くだったのでクルマの往来は少なかったのですが、バス同士は渋滞中に離合することができるのだろうか? 狭いところで出会いたくないなとヒヤヒヤしました。

やはり前日から来る方が多いようで、夜にはほぼ満車に。1泊しても駐車料金は1日分なのは有り難いです。綺麗なトイレと喫煙所、バスの待合室もありました。警備員が一晩中、誘導・巡回しています。大変お疲れ様です。

三峯神社は標高1102m、車中泊される場合は防寒対策を怠りなく!

お土産&お食事処【山麓亭】では、名物のいもでんがくや、くるみ汁が人気。三峯神社の特徴でもある【三ッ鳥居】の目の前にも【大島屋】というお土産&お食事処があります。31日の夕刻、まず三峯神社に参拝しようと前を通ったら山麓亭から三ッ鳥居までの間に、ずら〜っと並んでいる人々が! この寒いのに一晩ここで待つなんて信じられません!

1日の深夜1時半から三ッ鳥居前で「白」い「氣守」の引換券が配られ、2時から授与が開始されました(11月1日の場合です。元旦のスケジュールは最後に記載しています)。

夜通し並んでいた方々は、早々にいただいて帰ったりご来光を見に登山に行ったりしたようです。これなら平日でも仕事終わりに来て、早朝ここから出勤することもできますね。

引換券には番号が書かれている訳ではなく、17時までに受け取ればいいとのこと。おそらくお守りの数と同じだけ用意されているのではないでしょうか。筆者が行動を開始したのは朝7時で、もう列もなくなっていました。

石碑が建ち並ぶ参道を通り、まず奥宮遥拝殿へ。朝日を受けて神々しい雰囲気です! ふもとのバス停『大輪』からここまで、遊歩道(登山道)でつながっています。渋滞を避けて、約2時間かけて歩いて登って来る方もいらっしゃいます。

遥拝殿からの眺め。日本武尊が東夷平定の帰りに山梨県から奥秩父の山々を越えて三峯山に登られた際、この山川が清く美しい様子を見て、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)が国産みしたことを偲び、お宮を造営し二神を祀り、この国が永遠に平和であることを祈ったそうです。それが三峯神社の創まりと伝えられており、それはおよそ1900年も前のこと!

その折に道案内をつとめたのが山犬(狼)で、その忠実さと勇猛さによって三峯神社の御眷属に定められたそうです。

この右側に奥宮が建つ妙法ヶ岳がそびえています。その写真は後ほど。

荘厳な随身門(随神門/ずいしんもん)。ここに至る前にも三ッ鳥居前には【三峰山博物館】(入館料300円/撮影禁止)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の銅像など見どころがあります。

随身門をくぐり灯籠が建ち並ぶ参道を抜けると、左側に神楽殿、右側に拝殿が見えます。拝殿の手前、両側に屹立するご神木・樹齢およそ800年の大杉は鎌倉時代に畠山重忠が奉献したと伝えられており、「白」い「氣守」の源でもあるため参拝者が〝氣〟をいただこうと長蛇の列をなしています。触れられているところだけ幹が手脂でつるつるです。

11月1日は、10時頃に授与所へ行ったところ並ばずに「白」い「氣守」をいただけました。初穂料は2,000円です。中には「ご神木」が入っているらしいのですが、詳細は不明。

ちなみに「白」以外のピンク、緑、赤、黒色の「氣守」は、いつでも授与されています(初穂料1,000円)。仕事運、金運、心身浄化、縁結び、家庭円満、健康運、特に厄災い除けのご利益があると評判です。

「白」い「氣守」が誕生したのは2012年7月。『白』は太陽の光を現し、白無垢や白装束を代表するように神聖な色とされています。

また神道では『白』は「一に還る」再生を意味し、新しいスタートを切るということから「朔日(1日)」に頒布することになったそうです。

拝殿前の敷石に、2012年(辰年)に忽然と現れた赤い目の龍神様。水をかけると浮かび上がるので、水桶と柄杓が置いてあります。

拝殿前には八棟灯籠と青銅鳥居があります。手水舎は四方を色彩豊かな彫刻で飾られ、天井には龍が!どこをとっても豪奢です。国常立神社、伊勢神宮、大山祇(おおやまづみ)神社などなど摂末社も多数鎮座しています。

拝殿を過ぎて杉林の小径をゆくと【縁結びの木】があり、根元にお社が建っています。自分と相手の名前を書いて願掛けすると結ばれるといわれ祈願者が後を絶ちません。

遠宮(お仮屋)。三峯神社の御眷属、大口真神(お使い神、お犬さま)は深い山中に身をひそめられているので、ここを仮のお宮としてお祭りを行う場所=『お仮屋』と呼んでいます。

三峯神社境内には、狛犬ならぬ「狛狼(?)」がたくさん奉納されています。三ッ鳥居前、遥拝殿、随身門…それぞれ違って犬のようだったり狐のようだったり様々。きっとあなたのお気に入りの狛狼さんがいますよ。

三峯神社を中心に、一帯が【三峰山園地】として整備されています。時間があれば散策してはいかがでしょうか。無人のビジターセンターには動物の剥製やジオラマ、資料パネルなどが展示されています。個人的には登山地図も置いてほしいです(三峰とは妙法ヶ岳・白岩山・雲取山の三山を指し、登山できるのです)。

妙法ヶ岳(奥宮)までは、往復約2時間。三峯神社公式サイトには「10月9日 閉山」と書いてありますが立ち入り禁止になっているわけではなく、11月1日にも多くの方が参拝に訪れました。

休憩ポイントが3ヶ所あり、東屋も建っています。高所恐怖症の方には試練の道が続き、尾根を歩いている感じで右も左も崖になっているところもあります。最後はクサリ場です。

ただし元日というと積雪が予想されるので、アイゼンなど冬山登山装備が必須であり、冬山登山の経験者でなければ参拝は控えた方が神様も喜ばれると思います。無謀は禁物です。

さらに三峯神社は山間にあるので日暮れが早く、11月1日の時点では16時過ぎ頃に山の向こうに太陽が沈みました。森の中はただでさえ薄暗いし、太陽が沈んだらあっという間に暗くなり気温もぐっと下がります。15時には下山するように時間調整した方が無難です。

奥宮山開祭は5月3日。登山初心者は5月以降の参拝をおススメします。

奥宮からの景色を見ていて、きっと夕陽が山を照らしているだろうな〜と思って、帰りに遥拝殿に立ち寄りました。予想通り、山体が夕陽に赤く染まる様が美しかったです。まさに神々しい風景。

宿坊【興雲閣】では日帰り入浴ができます。入浴料600円、利用時間/10:30〜18:00(17:00受付終了)。シャンプー・リンス・ボディソープ、化粧水などのアメニティ完備。ナトリウム-塩化温泉で癒されて、なおかつ禊にもなりますね。写真の左側は、茶房などがある【小教院】です。

興雲閣のレストランで「パワーフード」という謳い文句に釣られてとろろ蕎麦を食べました。パワーアップしたかな!?

【興雲閣】前にある売店では、三峯神社オリジナルの日本酒、焼酎、ワインなども販売されています。御神酒として有り難みも倍増した気分になりますね。

——などなど、境内を散策するだけでも1〜2時間はゆうに費やします。筆者は奥宮参拝もしたので、まる一日を過ごしてしまいました。

【朔日限定『白』い『氣守』頒布予定時間】
・大晦日/23時30分頃 引換券配布
・元 日/1時00分 御守頒布予定
・元 日/18時30分 引換券配布終了
・元 日/19時00分 御守頒布終了

降雪の可能性もありますので、スタッドレスタイヤ・タイヤチェーンなどご準備ください。路上駐車など、ほかの参拝者の迷惑となる行為はおやめください。

山奥のため近くにガソリンスタンドはありません。長時間におよぶ渋滞でガス欠になったという報告もありますので、じゅうぶんに給油しておいてください。

道の駅【大滝温泉】
住所:埼玉県秩父市大滝4277-2
電話:0494-55-0126
駐車:普通車 65台/大型 10台/身障者 2台

三峯神社まで約15km。物産館、お食事処、歴史民俗資料館、日帰り入浴【遊湯館】併設。三峯神社駐車場の領収書を提示すると、温泉施設が100円引きになりますよ。

(松本しう周己)

【関連リンク】

三峯神社 公式サイト
http://www.mitsuminejinja.or.jp/

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Source: clicccar.comクリッカー

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