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ミニバンにラクジュアリーを! 日産・エルグランドからはじまった、日本の高級ミニバン化 【連載「ミニバンの起源」第5回 高級化の流れ 前編】

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「最高級新世代1BOX」とデビューした日産・エルグランド 1980年代には一大勢力となっていたワンボックス。だが、1990年代に入ると、衝突安全性能を確保するためにクラッシャブルゾーンが必要となり、短いボンネットを備えるようになる。つまりミニバンのようなフォルムに進化していった。 隆盛を極めたワンボックスといっても、中身はさまざまだった。そのなかには、大きさこそ5ナンバーサイズに収まるものの、上級車として位置づけられるモデルがあった。その代表格がトヨタのハイエースと日産のキャラバンである。2.8Lや3.0Lの大排気量エンジンを積むモデルもラインアップしていた。 上級モデルといえど例に漏れず衝突安全性能を確保しなくてはならない。先に動いたのはトヨタで、1995年にグランビアを登場させる。全幅1.8mという堂々としたサイズのミニバンで、その中身はというと欧州仕様のハイエースを国内向けに改良したモデルだった。 一方、日産はまったく異なる手法を採用する。北米で「パスファインダー」と名乗っていたSUVの2代目テラノをベースにミニバンとして、1997年にキャラバン・エルグランド/ホーミー・エルグラ…
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