2018年6月25日、メルセデス・ベンツCLSクラスが新型にスイッチしました。Eセグメントの4ドアクーペであるCLSクラスは、同カテゴリーを切り拓き、アウディA7スポーツバック、BMW6シリーズのグランクーペ、ポルシェ・パナメーラなど、多くのモデルが登場しています。
デザインが何よりも重要といえるプレミアム4ドアクーペ。新型メルセデス・ベンツCLSは、メルセデスの新しいデザイン言語を採用。前傾したフロントエンドや低い位置に設けられた幅の広いヘッドライト、「Sensual Purity(官能的純粋)」と呼ぶデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭などによりメルセデスの新しいデザイン言語が表現されています。
前傾するフロントエンドは、サメの尖った鼻先を想起させるデザインで、実際よりも長く見え、シャープさが強調されています。また、力強い印象を与えるリヤのショルダーラインはリヤエンドへとスムーズに回り込み、そこにコンビネーションランプが配されています。リヤコンビランプが低い位置に配置されたことで、ワイドなプロポーションを主張。
搭載されるエンジンは、「CLS 220 d スポーツ」にはEクラスと同じ、最高出力143kW(194PS)、最大トルク400Nm(40.8kg・m)を発生する、2.0L直列4気筒BlueTECが搭載されています。なお、欧州で導入されているRDE(実路走行試験)規制に適合したクリーンディーゼルエンジン。
一方の「CLS 450 4MATIC スポーツ」に搭載される「M256」エンジンは、Sクラスにもすでに積まれているコンパクトな新型直列6気筒エンジンと「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48V(ボルト)電気システム」などの新技術を搭載。
M256エンジンは単体で最高出力367PS(270kW)、最大トルク500Nmを発生。直列エンジンの採用により、エンジン左右のスペースに補器類を配置することが可能になったことに加え、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコンディショナー、ウォーターポンプなども電動化されたため、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となり、よりコンパクトな設計になっています。また、エンジン近接型の触媒を採用し、より効率的な排出ガス処理を可能。
内装では、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイが特徴です。なお、コックピットディスプレイのデザインは、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類の中からお好みで設定することができます。
さらに、「イルミネーテッドエアアウトレット」も見どころ。タービンエンジンをイメージしたフォルムを持つ送風口は、全体がシルバーシャドー仕上げになっていて、64色から選択可能なイルミネーションが送風口の内側に仕込まれており、スポーティかつ、未来的な雰囲気を演出。
安全面では、昨年発表されたSクラス(セダン)と同等のシステムを全車に標準装備。先行車との車間距離だけでなく、周囲の交通状況を常に監視して、従来よりもステアリングのアシストが作動する状況が大幅に拡大したそう。
車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従します。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減するとしています。
価格は「CLS 220 d スポーツ」が7,990,000円、「CLS 450 4MATIC スポーツ(ISG搭載モデル)」が10,380,000万円です。
(塚田勝弘)
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Source: clicccar.comクリッカー