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新型Gクラスと併売される「改良前」Gクラスも「らしい」魅力は健在

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型式こそ同じですが、メルセデス・ベンツGクラスが約39年ぶりとなる大幅改良を受けました。新型Gクラスの走りが気になる方も多いでしょう。しかし、その世界観は大きく変えないというのが今回の改良のコンセプトでもあります。当面の間、併売される「改良前」Gクラス(生産は終了)に乗る機会がありましたのでご報告します。

「改良前」Gクラスは、全長4574×全幅1860×全高1970mmで、じつはCクラスよりも短い全長が特徴。運転席に乗り込むとオフロード系SUVらしい見晴らしの良さ、そしてボディ四隅を把握しやすいシートポジションで、決して小回りが利くとはいえない取り回し性を、この視界の良さがフォローしています。

試乗した3.0L V6ディーゼルターボの「350d」は、最も人気を集めてきたグレードで、しかも新型Gクラスには現時点でディーゼルの設定がありませんから、トルクフルな走りと燃費の良さ、軽油のコスパに惹かれる人にとって、そのサイズ感も含めてまだ積極的にチョイスしたい魅力にあふれています。

思い切りドアを閉めないと半ドアになるほど、ガッチリした堅牢なボディに囲まれ、高いアイポイントから眺める安心感は、Gクラス独特の世界観。

245ps/3600rpm、600Nm/1600-2400rpmという数値からも分かるように、トルクフルで高速域のパンチ力もなかなかのもの。しかし、そこは本来、悪路を主戦場とするオフローダーだけに、アクセル操作に対して過敏に反応するのではなく、どちらかというとゆったりとした走り出しになります。

加えて、Gクラスらしいスローなステアリングフィールもトラックのようなライド感を印象づけていて、AMGではなくG350dなら街中から高速域まで穏やかに走れるのも魅力といえそう。もちろん、アクセルを思い切り踏み込めば、2.6tに迫る巨体を軽々と加速させていきます。

サイズアップした新型Gクラスには気になるけれど、駐車場や道路事情からコンパクトな改良前モデルが現実的な選択肢という方もいるはず。生産は新型にスイッチし、改良前モデルは生産を終えていますから、気になる方は早めの決断を下した方がいいかもしれません。

(文/写真 塚田勝弘)















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Source: clicccar.comクリッカー

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