今年で86回目を迎える世界三大自動車レースの1つ「ル・マン24時間レース」が、日本時間16日(土)22時にスタート。東京・台場にあるトヨタのショールーム「MEGA WEB」では、パブリックビューイングが行われ、大勢のモータースポーツファンが来場し、熱い声援を送った。
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トヨタ初優勝の期待がかかる今年のル・マン24時間レース
トヨタの「ル・マン24時間レース」の参戦は1985年から。以降30年以上に渡り挑戦し続けてきたが、記憶に新しい2年前のトップを走行していながらゴールまで残り3分でマシンストップという悲劇をはじめとして、表彰台の中央まであと少しというところまで来ているものの、未だ勝ち星に恵まれていない。
今年は昨年までのライバルであったポルシェが不在。トヨタが参戦するLMP-1H(ハイブリッド)クラスには他に参戦するチームがなく、またLMP-1ノンハイブリッドとの速さの違いは歴然としていることから「トラブルなく完走すればトヨタが優勝する」というのが下馬評。それは併せて「日本人ドライバーが運転する日本車」として初の総合優勝という快挙もかかっている。
アロンソ加入で必勝体制!グリッドの最前列を独占
今回トヨタは2台のトヨタTS050ハイブリッドをル・マンに送り込んだ。
ドライバーは7号車にマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス、
8号車に中嶋一貴/セバスチャン/ブエミ/フェルナンド・アロンソというラインアップ。
注目はチームに加入した現役F1ドライバーであるフェルナンド・アロンソ。グラハム・ヒルしか成し遂げたことがない世界3大レース優勝を狙っている彼が、ル・マン初参戦にして偉大なるレースを制するかも本大会の見どころの一つだ。
予選は8号車がポールポジションを獲得し、セカンドグリッドに7号車と、トヨタがフロントローを独占。悲願の総合優勝へ向けてのお膳立ては揃った形で決勝を迎えた。
パブリックビューイングに200名以上が参加
お台場のトヨタシティショーケース「MEGA WEB」内1階の特設会場で行われたこの日のパブリックビューイング。17時から配布が始まった180枚の優先入場券はまたたく間に配布終了。20時30分の入場が開始すると、追加席を併せて200名以上の方が集まった。
入場時、富士スピードウェイのサーキットクイン「クレインズ」から、フラッグやキャップなどの応援グッズが手渡されると、多くの方は着席後にさっそく着用するなど応援準備を整えた。
会場後方にはトヨタTS050ハイブリッドが展示され、マシンをスマートフォンで撮影する人の姿が後を立たなかった。
パブリックビューイングは21時に今井優杏氏の司会・進行のもと始まった。ゲストとして数々の24時間レースへの参戦経験を持つ木下隆之氏、モータースポーツジャーナリストの梅原康之氏が登壇。
木下氏は「去年もお見かけした方も結構いらっしゃるようで、何か同窓会みたいですね。去年は2階の奥でヒッソリやっていましたけれど、今年は会場が広いなぁ」というと、会場からは笑いも。
レース開始前のトークショーでは、TOYOTA GAZOO Racingの裏話や今レースの見どころ、トヨタTS050ハイブリッドの凄さ、そして今年のルールなどを解説。梅原氏は「今年はアロンソ。スパでの適応力の高さに驚きました。F1のトップドライバーがどこまでやれるのか注目です」と語ると、木下氏は「24時間走れるのか注目ですね。あとF1は独りで戦いますが、ル・マンはチーム戦。コミュニケーションが足りているかどうか」と気になる発言が飛び出した。
また小林可夢偉、中嶋一貴のMEGAWEB限定オリジナルメッセージが流れると会場からは拍手が。「なんかやや緊張した様子ですね」と今井が話すと、木下は「今年は何も無ければ勝てると言われているじゃないですか。それが一番怖いし緊張するんですよ」とドライバーらしい見方を示す場面も。
スタート時間になると、その場にいた全員が240インチの大型ディスプレイに注目。旗を振って応援。
レース開始直後、後続で接触があったもの、トヨタTS050ハイブリッドの2台は入れ替わりながら先頭に快調に走行。後続とのギャップを広げていく。その様子を見ながら、トークショーではル・マンの思い出などが語られた。
会場では「2018-2019 FIA 世界耐久選手権 第4戦 富士6時間耐久レース」の前売観戦チケットをイベント限定特別価格で販売。前売りチケットよりも安く販売されていた。チケットは明日も販売されるので、ぜひチェックして欲しい。
ゴールの瞬間をみんなで見届けよう!
MEGA WEBでのパブリックビューイングは17日(日)も開催。抽選券の配布は19時から行われ、19時に開場。20時30分から22時30分まで、ゴールに向かう終盤とチェッカーの瞬間、そして表彰式などをライブ放映する。
ゲストはJ SPORTSレース中継で解説を務める福山英朗氏と、2017年ル・マン24時間レースに参戦した国本雄資選手。先着180名にTOYOTA GAZOO Racingグッズがプレゼントされるので、ぜひ脚を運んでみてはいかがだろうか。
(栗原祥光)
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Source: clicccar.comクリッカー