ホンダの売れ筋モデルといえば、真っ先に挙げられるのが軽自動車の「N-BOX」です。2018年4月のデータだけを見ても販売台数は1万9884台を記録し、普通車トップの「トヨタ・アクア(9495台)」を倍以上も上回っています。
たしかに、軽自動車とは思えないほど広い空間や全車に安全装備「Honda SENSING」を標準装備するなど、その実力の高さは舌を巻くほどで「これを買っておけば、まず間違いない」と言える一台です。しかし、そんな圧倒的存在感を放つ「N-BOX」以外にもホンダには注目すべきモデルがあります。
まずはミニバンの「ステップワゴン」。ポイントは扱いやすさです。1700mmを下回る全幅のほか、狭い場所でも荷物の積み下ろしが楽チンなわくわくゲートや紐を引くだけで勝手に格納される3列目シートなど、競合車と比べてユーザーに余計な手間を掛けさせません。
パワートレーンはハイブリッドとターボの2種類を用意。ハイブリッドに目が行きますが、ターボエンジンでも実力は十分。1600〜5000rpmと幅広い領域で203Nmを発揮し、街中から高速道路まで力不足な印象はありません。
安全装備は「HondaSENSING」を全車に標準装備。直近の販売台数ランキング(18年4月)ではライバルの「セレナ(7位)」と「ヴォクシー(9位)」と比べて、20位と大きく差をつけられていることが不思議に思えてならない実力を秘めています。
日本市場での復活を果たした「シビック」も注目の一台。室内空間の広さでは「N-BOX」や「ステップワゴン」と比べると劣りますが、とにかく走りが気持ちいいモデルです。
アウトバーンでの高速走行でも安心感が得られるように新開発したシャシーのほか、本格的なスポーツカー「シビックタイプR」ありきで開発した骨格、出足から力強いトルクを発揮する1.5Lターボエンジン、コーナリング時の旋回性を高めるアジャイルハンドリングアシストなどがもたらす一体感の強い走りは、まさに往年のホンダらしさが溢れています。
(今 総一郎)
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Source: clicccar.comクリッカー