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ホンダ・ビートで満喫できる「公道のゴーカート」気分とは?【等身大インプレ・その2】

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個人カーシェアリングサービス「エニカ」で、オーナーさんからお借りしたビート。早速幌をかけた状態で、街中へドライブに繰り出します。エンジンは活発ですが、3000回転以下ではグズリそうなので、回し気味にシフトアップしていくと良い調子。太管マフラーの勇ましいエグノーストノートを響かせながら、国道の流れに乗っていきます。

ただ実のところ、音のわりには加速も速度もあがってきません。小排気量の高回転型NAエンジンなので、低中回転域トルクが薄く日常性能的には遅い部類デス。信号待ちで隣に並んだ軽ハイトワゴンが、ひゅいーんと涼しげにターボを効かせながら、軽々と前を加速していきます……

でもですね、ビートではそういうことはどうでもいいんデス。なにしろ低全高&低重心のミッドシップで、お尻は地面スレスレに位置していますから、まさに気分は「公道のゴーカート」! しかも交差点を曲がるだけでも、信号手前でシフトダウンして、立ち上がりでアクセルを踏まないと加速していきませんから、街中でも常にスポーティな感覚を味わうことができるのです。

ちなみに乗り心地については、ダウンサスと経年劣化の影響で路面状態をリアルに伝えてきます。でも疲労を誘う辛い振動ではないですし、ドライビング自体が楽しいので、街中でも2時間程度なら連続運転しても大丈夫でした。

次に幌を開いてオープンにして、夜の首都高を走らせてみました。5月の爽やかな風とともにアクセル全開の「クオーン」というエグノーストノートがダイレクトに耳に届きます。でもやっぱり、加速自体は速くはないですし、アクセルを踏み込んでいる割には流れに乗っているだけだったりします。けど、とても気持ち良い〜っ!

また環状線のコーナーでは、ビートは狙ったラインを思い通りにトレースしていきます。特に緩やかな中速コーナーでは、ステアリングで曲がっている感覚ではなく、まるで2輪車のように体重移動でコーナーリングしていくような、軽快かつ爽快な一体感がありました。「これぞミッドシップ!」と、思わず叫びそうになります。あらためて「パッケージングの素性がクルマの挙動を決める」ことを実感した次第です。

なおこれほど車体が低くて小さいと、高速域で大型トラックが迫ったら怖い印象があります。ちなみに以前S660をドライブした際は、ボディ剛性が高く直進性もハンドリングも正確だったため、低さと小ささゆえの怖さは感じませんでした。

今回のビートも、夜の首都高をオープンで走っていて、不安を覚えるシーンはなかったですネ。実は高速域ではこの点を一番心配していたのですが、長年に渡ってしっかり車体がメンテナンスされてきた賜物だと思います。

次は、山坂道の走りと総括です。

(星崎俊浩)

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https://clicccar.com/2018/05/14/589060/

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Source: clicccar.comクリッカー

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