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■たった一台のクルマで日本初の自動車レースに向かい走り出した『藤本軍次』 日本の自動車レースの始まりは、いったいいつからだったのでしょうか。 『戦前日本の自動車レース史 藤本軍次とスピードに魅せられた男たち』 筆者・三重宗久の探索魂が、解き明かしてゆこうと調べ始めたのは、日本における自動車レースの火付け役的存在だったと言えるであろう人物『藤田軍次』を核にして動き出していた時代趨勢。 本書で語られている大正時代晩期、わずか数年に展開されていった出来事ですが、ここには日本のモータースポーツ史上画期的な動きがあったのでした。 『戦前日本の自動車レース史 藤本軍次とスピードに魅せられた男たち』には、日本における自動車レースの源流が読みとれます。まさに事実は小説よりも奇ではなく、貴なり、の一冊ではないでしょうか。 ●クルマが列車、飛行機と競走をはじめていた時代 日本におけるレースの黎明期として広く語られているイベントに、新設なった鈴鹿サーキットで1963年に開催された第1回日本グランプリ大会、あるいは1950年代後半の浅間高原自動車テストコースを使っての浅間火山レースといわれる全日本オートバイ耐…
続きを読む>>本田宗一郎も血気盛んに食い込んでいた大正時代の名物レース、仕掛け人「藤本軍次」とは