スポンサーリンク

新型モンキー125のエンジン&フレーム解説

スポンサーリンク

2018年4月29日、東京サマーランドでモンキーミーティングが開催された。そこでメディア向けのモンキー125試作車体験会も行われ、技術資料も配布された。ここではエンジンやフレームなどの抜粋を掲載しよう。

スポンサーリンク

目次

グロムをベースにしながら最適化

新型モンキー125はタイの二輪開発部門であるホンダR&Dサウスイーストアジアカンパニー・リミテッドで開発された。生産はタイホンダが行い日本のみならず、現地のタイや欧州、アメリカ、台湾、ベトナム、マレーシアでの販売が予定されている。そのため、排気量は50ccではなく世界でも標準的な125ccとされ、ベースモデルとしてMSX125=グロムが選ばれている。しかし、グロムのエンジンや骨格をそのまま使用すのではなく、モンキー125のコンセプトに合わせて最適化されている。

走りの狙いは世界の都市交通環境と調和して「トコトコ走れる」フレンドリーな動力性能と運動性能。都市部での使用を中心とした用途で、世界的に普及している125ccクラスのモデルとして出力特性やライディングフィールが作り込まれている。

【HONDA Monkey125/ABS 2018年型国内仕様 価格:39万9600円/43万2000円 発売日:7月12日】左が125で右が50のモンキー。ホンダのレジャー系を代表するモデルとして125が世界で受け継がれることになった。

【エンジン】常用域のパワー&トルクをアップ

エンジンは、2017年まで生産された歴代モデルの50ccから、世界中の都市でより安心して楽しく走れる よう、125ccにスケールアップ。MSX125(=グロム)の4速マニュアルトランスミッションのエンジンをベースとして、 クランクケースカバーなどの外観を専用化、モンキーならではの走りのキャラクターとのマッチングを図っている。

出力特性は「トコトコ走れるフレンドリーさ」を持ちながら、趣味のバイクとしての楽しさを表現。市街地で多用する4500~6000回転付近のパワー、トルクを厚くし、ゴー/ストップを繰り返す市街地での速度域における力強さを楽しめるパワーフィールとしている。モンキー125の外観を成立させながら、この出力特性を獲得するために、専用のエアクリーナー、コネクティングチューブ、マフラーなどを採用し、 それぞれの容量や長さ太さのチューニングに、FIセッティングなどを加えてこれを実現している。

モンキー125の最高出力は9.4ps/7000rpm、同系エンジンのグロムは9.8ps/7000rpmとなっていることからこの出力特性のグラフはグロムとの比較だと思われる。

【フレーム】シートレールは専用設計

フレームの、ヘッドパイプ、メインパイプ、エンジンハンガープレートを MSX125(=グロム)と共通とすることで、MSX125同等のフレーム剛性、強度を確保した。また、シートレールは専用設計とされている。

スイングアームは、長円径の断面を持たせた専用設計とすることで、縦方向の剛性確保と、デザインの基調 であるラウンドシェイプを両立させました。ホイールベースは、グロムよりも45mm短い1155mmとすることでモンキーならではのシルエットを実現しながらも直進安定性はもとより、コーナリング、悪路、ブレーキングなど各シーンでの操縦性能を確保している。

モンキーのスタイルを生み出すためにシートレールを専用設計し、リヤ2本ショックしたフレーム。スイングアームのエンドピースは鍛造としている。

【スタイリング】台形シルエットを踏襲

前後に短く上下に長く、太い足を踏ん張った、一目で伝わるモンキーらしい台形シルエット。このシルエットに対してミラー、メーター、灯火器などをラウンド形状で統一し、さらに全ての外観パーツをシンプルな曲面でまとめることで、さらにかわいらしさを演出している。また、タンク、シート、サイドカバー、フェンダーなど、各パーツを独立した形状として完成車を構成。これにより、コアなモンキーファンがどこか一つのパーツをカスタマイズするだけでもその効果は最大限となるようにした。

細部では、フロント倒立フォークは、車体色とコーディネートされたアルミ切削仕上げにして性能と高品位な外観を両立。外観上でも重要なシートには、70mのたっぷりとしたクッション厚をとり、長距離走行を想定した大型バイクなどに採用されているやわらかい座り心地の高密度ウレタンを使用している。モンキーミーティングでは、SP武川やキタコなどが新型モンキー125のカスタマイズを公開した。

「新型モンキー125に初試乗の感想と動画」記事はこちら

Source: WEBヤングマシン

スポンサーリンク
スポンサーリンク