三菱自動車の益子修最高経営責任者(CEO)は19日、
水島製作所(岡山県倉敷市)で2019年3月期に前期比2割増の29万台の生産を計画していると明らかにした。
そのうえで 「 19年初めから新型軽自動車の生産が始まり、現在生産している 『 RVR 』 の次期モデルも作る。 ( カルロス・ゴーン会長が明示した ) 40万台の目標は難しくはない 」 との見方を示した。 岡山県庁で伊原木隆太知事と会談後、記者団に述べた。 水島製作所については 「 ( 仏ルノー・日産自動車・三菱自の ) アライアンス(連合)には世界で約50の工場があるが、ベンチマークになるだけの力はある。 水島での生産が増えれば部品メーカーの仕事も増えていく 」 と期待を寄せた。 18年3月期の生産台数は24万2000台だった。 伊原木知事は 「 県では電気自動車(EV)シフトに対応しようと予算を確保しており、三菱自と同じ方向性を持って進められるようにしたいと伝えた 」 と語った。
益子氏は同日、アライアンスのヴェロニク・サラデポ購買担当副社長とともに、水島製作所で協力部品メーカーと意見交換した。 メーカーの協同組合 「 ウイングバレイ 」 の昼田真三理事長 ( ヒルタ工業会長 ) は 「 各社から( 競争激化や大きなメーカーへの仕事の集約など ) アライアンスによる影響を心配する声があったが、基本的な部分は理解できた」と述べた。 益子氏とサラデポ氏は倉敷市の伊東香織市長、総社市の片岡聡一市長とも面会。伊東市長は 「 部品メーカーのEV対応を支援する仕組みを設けたい 」 と応じたほか、片岡市長も 「 三菱自と部品メーカーをうまくつなぎ留める係として、対話の場所を作っていくのは大事だ 」 と強調した。日本経済新聞
Source: 新車速報 Car Drive