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新型フォレスター登場直前!歴代モデルをマニアックに振り返る

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いよいよ5代目となる新型フォレスターのワールドプレミアがカウントダウンに入りました!そこで、今回はマニア目線で歴代モデルを振り返ってご紹介します!

初代フォレスターは1995年11月の東京モーターショーにコンセプトカー「スバル・ストリーガ」として出展され、1997年2月に初代インプレッサのシャシーをベースに新コンセプトのSUVとして登場しました。

当時はまだSUVというジャンルもまだ定着していなかった頃で、最低地上高200mmというロードクリアランスをもつフォレスターは、既に発売されていたレガシィのSUV仕様であるグランドワゴン(後のアウトバック)の弟分として全車ターボモデルのラインアップとなっていました。

初代フォレスターは登場前の1996年10月に24時間世界速度記録にチャレンジ。インディアナポリスモータースピードウェイにて平均速度180.082km/hをマークし当時の24時間世界速度記録(T-1クラス)を達成しました。ちなみに、この時のドライバーの一人としてニュルブルクリンク24時間レースの総監督としても知られる辰己 英治氏もステアリングを握りました。

また、オハイオ州にあるTRCテストコースで1キロの世界速度記録にも挑戦。233.341km/hを記録し、こちらも世界速度記録(T-1クラス)として認定されました。

このように、ラフロードだけでなく、オンロードでも高いポテンシャルを発揮したフォレスターは瞬く間に人気モデルとなり、レガシィ、インプレッサに続くSUBARUの看板車種として認知されるようになりました。

その後、2.0LのNAモデルを追加。MT車には悪路で高い走破性を発揮するデュアルレンジ式5MTを採用。さらに、豊かなトルクでゆとりのある走りを実現した2.5L NAエンジン搭載車も追加設定されました。

また、走りの性能にさらに磨きをかけたSTIバージョンもラインアップ。副変速機を備える本格オフロード向けMT仕様からオンロードをメインに快適に走れる仕様まで幅広くラインアップされました。

こうして幅広いグレード展開で支持を得たフォレスターは2002年に2代目へとフルモデルチェンジし、さらなる進化を遂げます。

2代目フォレスターはキープコンセプトながらX系と呼ばれるラフロードにも強いロードクリアランスをもつモデルのほか、シティユースをメインに考慮したクロススポーツ系を追加。X系はもっともベーシックなX、標準グレードにあたるX20が2.0L NAエンジンを搭載。最上級グレードとなるXTには2.0L DOHCターボエンジンを搭載しました。

また、クロススポーツにはXTと同じDOHCターボエンジンが搭載されましたがスペックこそ不変ではありますが、AT車にはマニュアルモード機能を備えたスポーツシフトが専用装備されたほか、組み合わされるセンターデフがレガシィのターボAT系と同じVTD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)方式を採用。よりオンロードでハンドリングの楽しめる仕様となっていました。

もちろんオンロードに主眼を置いた仕様となるため、装着されるタイヤはサマータイヤで、最低地上高は170mmにローダウン。専用のエアダムでスポーティな印象となっただけでなく全高を1550mm以下とすることで機械式の立体駐車場にも広く対応させています。

また、2003年にはクロススポーツにもNAモデルを追加。2004年の年次改良では人気の特別仕様車「L.L.Bean Edition」がカタログモデルとなったほか、2.5L DOHCターボエンジンに6MTを組み合わせたSTI Versionも設定。

ブレンボキャリパーや専用バケットシートなど2代目インプレッサWRX STIにも負けないハイパフォーマンスSUVとして人気を集めました。

この時の改良ではリヤシートの座面をスライドさせ、バックレストの下側を傾斜させる「スライド式リヤシートリクライニング」というユニークな機構も追加。リヤサスペンションがストラット式ながら、限られたスペースでリクライニングを可能としました。

2005年のマイナーチェンジではフロントマスクの大幅なフェイスリフトを行ったほか、全車にディスクブレーキを標準装備するなど性能面も進化。

ビルトインナビゲーション装着車には、保冷機能とイルミネーションを備えたマルチボックスをセンターパネルに装備。センターコンソールのアームレストは後席のドリンクホルダーにも使えるマルチセンターコンソール機能なども備えていました。

2007年に3代目へスイッチしたフォレスターは、最低地上高をNAモデルで215mm、ターボモデルで225mmへアップし、悪路走破性を高めました。エクステリアはスタイリッシュなイメージとしながらも、よりSUVらしい印象へと大きくイメージチェンジしました。

3代目インプレッサと同じくSIシャシー(Subaru Intelligentシャシー)を採用したことで、リヤサスペンションをストラットからダブルウィッシュボーン式となり、ラゲッジスペースはもちろん、先代より90mm延長されたホイールベースのおかげで後席の居住性も大幅に向上しました。

インテリアではバッグをそのまま収納できるマルチファンクショナルセンターコンソールや、後席2名乗車時に座面の一部を回転させてカップホルダーやテーブルとして使えるリトラクタブルリヤテーブルなども装備されていました。

2010年のマイナーチェンジでは2.5LDOHCターボエンジンを搭載したS-Editionを追加。他グレードが4ATのなか、ブリッピング機能付きの5ATと2.5Lエンジン、スポーツサスペンション、STI製17インチアルミホイール、さらにセンターデフには先代クロススポーツ以来のVTDが専用装備されました。

また、このS-EditionをベースとしたSTIコンプリートカー「tS」も限定発売されました。

そして、このマイナーチェンジのトピックとして、現行モデルのほとんどが搭載する新世代BOXERエンジンをスバル初搭載したのもこの時でした。この新世代BOXERエンジンは2代目インプレッサの最終型から3代目インプレッサまでの5年間のみ生産されたEL15以来となるロングストロークエンジンの2.0L NA FB20型。このFB20型を皮切りにFB16型、FB25型といった派生エンジンが続々登場し、現行スバル車の主力をEJ型からFB型へと置き換えていきました。

ちなみに、この新世代BOXERエンジンのFB20型と4ATや5MTで味わうことができるのは3代目フォレスターの後期モデルのみというレアな存在でもあります。

そして2012年に現行型となる4代目がデビュー。デザインは3代目のSUVらしさを残しつつ、さらにスタイリッシュに。

現行スバル車のアイデンティティであるコの字型ポジションランプを採用するホークアイやヘキサゴングリルでスバルらしさを主張したデザインとなりました。

また、スバル車では定番のターボモデルのボンネットスクープを廃止しフロントグリルからダクトを介しインタークーラーを冷却する構造を初採用したのも4代目フォレスターからでした。

運転支援システムEyeSight(Ver.2)装着車の設定、ターボモデルのXTには直噴ターボDITエンジンを搭載。トランスミッションはNAの一部グレードに6MTを新搭載したほか、全グレードにリニアトロニックCVT車となりました。

また、悪路走破性を高める「X-MODE」を一部グレードに初搭載するなど大幅な進化を遂げました。

装備面では電動リアゲートを設定するなど利便性も向上。ファブリックシートにもシートヒーターを設定するなどSUVのユーティリティ機能を充実させました。

また3代目に続き、4代目にもSTIの強靭でしなやかな走りを楽しめるSTIコンプリートカー「tS」を設定しました。

ターボモデルのXTとNAモデルではバンパーのデザインが異なり、それぞれ専用のフロントマスクを備えますが、サイドビューでもウインドウの全周をクロームメッキのモールが囲うのがターボモデルでウインドウ下端のみモールが添えられるのがNAモデルという見分け方もあります。ただし、のちに設定される特別仕様車ではNAモデルでターボ用のバンパーや全周メッキモールを備えるモデルが登場し、見分けるのは困難になりました。

2015年にはマイナーチェンジで後期型となり、エクステリアをブラッシュアップしたほか、待望のEyeSight(Ver.3)を搭載。アクティブレーンキープなど操舵支援機能が追加されたほか、アドバンスドセイフティパッケージとしてスバル初のアイサイトのカメラを使用したヘッドランプ照射範囲調整機能「アダプティブドライビングビーム」をSUBARU車として初搭載。

ステアリングギアレシオの変更のほか、ターボモデルにはコーナリングトレース性を向上させる「アクティブトルクベクタリング」も新装備されました。

またユーティリティ面では、後席にもシートヒーターを設定するなど乗員すべてが快適に過ごせるための進化も遂げています!

歴代フォレスターはSUVの先駆者として卓越したラフロード性能だけでなく、スタイリングの印象こそ変われど、初代モデルから一貫したオンロードでの走行性能の高さは現行モデルでも健在。SUBARU初という飛び道具も他のモデルに先駆け搭載されるなどSUBARU車のなかでも魅力あふれるモデルといえるでしょう。

果たして5代目となる新型フォレスターはどんな「飛び道具」があるのか?SUBARUファン以外のクルマ好きも注目です!

(井元 貴幸)










































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Source: clicccar.comクリッカー

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