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一発勝負! ライバルは隣のアイツ! ゼロヨンレースはやっぱり熱い!!【OPTION 1983年11月号より】

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久々にゼロヨン(DRAG)ネタをいってみましょう。この記事は、1983年8月22日、OPTIONが初主催したFISCO(富士スピードウェイ)ゼロヨン大会です。ハッキリとした記事にはなっていませんが、なにやらゼロヨン最大の敵、弱ウェットからのドライ路面だった模様。が、エントラントの皆さまは相当な熱さ!

タイムだけをみれば「?」って思うかもしれませんが、当時のマシンはこれだって凄いんです! プラス、こんな方!!まで参加していたOPTゼロヨンレースをご覧ください!

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目次

グッドイヤー共催 OPT.Readersゼロヨン・トライアル
このチューニングでこのタイム、磨きに磨いた腕がなる!

ストリートでは無敵の腕自慢派から、ヒタイに油のDIYチューナーまで、様々なマシンが挑んだOPTゼロヨン・トライアル。いわばお隣のマシン大集合というわけ。ショップワークスのエキジビションも華をそえて、FISCOの空に小気味よいエキゾーストがWaoo~n!

●DRAG方式はスタートがシビア

スタートはクリスマスツリーによるものだ。2台のクルマがスタートラインに並ぶとランプが点灯し、2台並んだ2秒後にツリーが作動し、3つの黄色を経て緑のランプが点灯するとクルマのスタートと関係なく計測がスタートする。これが本場のドラッグ方式だ。

その前にスタートラインを切るとフライングの赤ランプが点灯してしまうから、通常のテープスイッチや光電管による自由スタートのゼロヨン計測よりはるかにシビアなのだ。

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藤田エンジニアリングVS.アートテック花塚バトル、発見!

記録更新、DRAGスターの実力発揮

クレイジー・スキャットⅡ 11秒052
ドライバー&メカニック:吉沢 忠雄

今回記録したタイムは国内最速。これまでのベストはビルドファクトリーの11秒07。これを0秒02上回った好記録。だが吉沢氏によれば9秒台で走るマシンだけにまだまだのタイム。USAスキャットの販売パーツを組み、フレームも量産されているもの。フレームは400万円、エンジンは300~400万円程度で購入でき、このマシンと全く同一のものが製作できる。

600HPのビッグパワー炸裂

ヒット・スーパー・カマロ 12秒786
ドライバー:長谷部 亘保/メカニック:和田 英夫

68年のカマロSSをベースにモディファイされたこのマシンのベストは11秒374。エンジンは454CIDの30オーバーにボアアップされ8Lの大排気量。さらにNOS社のN2Oを使用し10秒台後半のタイムを狙う。ウェイトは1320kgとアメ車としては異例なほど軽量化されている。

すべてのチューニングはセットアップが完了し、10秒台を出すにはスタートのタイミングだという。今、最もDRAGレースの雰囲気を持つマシンだけに、活躍に期待したい。

街乘り用、驚異のパンテーラ

トップス・レーシング・パンテーラ 12秒976
ドライバー:高橋 豊造/メカニック:石井 登通

パンテーラにシボレー454CIDが搭載され、さらにN2Oが加わっている。これまでのベストは12秒7。このマシンの最大の特徴は、オリジナルの部分を多く残していること。

他のDRAG専用マシンのように軽量化すら施されていない。エンジンのパワーだけで走っているといってもいいほどだ。ミッションやファイナル、タイヤなどすべて街乗りできるものが使用され、このタイムなのだ。DRAG専用マシンにこのエンジンを搭載すれば、かなりの好タイムが記録されることは間違いない。世界の岡ケンではないですか!!

本物DRAGスターの実力を垣間見た!

山野レーシング・ドラッグスター 13秒018
ドライバー&メカニック:山野 浅好

13秒01という数字だけでは失望を禁じ得ない。が、テストの現場にいた人たちは声を上げるほど驚いたのだ。クリスマスツリーのシグナルがブルーに変わってスタート。タイヤから煙を吐き、フレームは上下に激しく振動しながら加速する。

2速へシフトアップと同時にデフトラブル。当然、マシンは加速することをやめる。計測をあきらめた山野氏はエンジンを止め、そのまま惰性でゴールラインを通過する。その時のタイムが13秒01。もし2速へシフトアップされ加速を続けたなら11秒を切るタイムが出たであろう。

勝負への根性をDRAGレースに

トラスト・カローラ・ドラッグ 13秒216
ドライバー:青木 徹治/メカニック:奥寺 正彦

2TG改2LのエンジンにN2Oが使用されるカローラ・レビン。そのユニットがマウントされているのは「室内」といっても過言でないほど後退されている。

これまでのベストは12秒40。約2週間前に行われたスキャットDRAGレースでクラッシュし出場が危ぶまれたが、そこはトラストの気合の入れ方が違っていた。ドライバーの青木氏も肋骨4本にヒビが入ったままで出場するガッツ。「結果は満足するものではない」と言っているが、その根性に脱帽。

ギヤ比のセッティングで11秒台突入か!?

JUNオートメカニック3.5L・Z 13秒363
ドライバー&メカニック:小山 進

L型最大排気量の3.5L・Zの頭角が徐々に出てきた。これまでエンジントラブルはなかったものの、タイムはイマイチ。83年に入ってからの3.5L・Zは13秒台を続出。なかでもスキャットDRAGレースでは12秒94。RRCでは12秒83をマークしている。

「現在のセッティングではギヤ比を中心に行っています」という言葉通り、クロスミッションでファイナル、タイヤ径とその組み合わせは毎回、変更してトライしている。「目標は富士で11秒台!」、計算では3速8400rpmでゴールすれば11秒台はマークできるという。

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いまやトップチューナーの藤田エンジニアリングにアートテック花塚、またJUNオート小山さんや岡崎ケンジさんまで登場していたゼロヨン大会、懐かしいですね!! DRAGネタはまたいつか、さらなる凄いマシン&記録更新を発見したときにご紹介します!

[OPTION 1983年11月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)




















Source: clicccar.comクリッカー

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