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やっと登場した日本初のミッドシップカー「MR2」。始動したチューニングカーをチェック! その1【OPTION 1984年10月号より】

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先日まで紹介をしていました、OPTIONがノバ・エンジニアリングへ持ち込み製作した「シティ・ミッドシップ化計画」(1983年3月号~1984年2月号)。この時にはまだ、日本にはミッドシップカーは1台も発売されていませんでした。が、1984年6月、MR2(AW11)がようやくこの世に登場しました。

当然、OPTでも連載企画のホットマシンとして導入、初谷田部テストを紹介したのが、この号です。まずはこの日、OPT・MR2(その3で紹介します!)テスト時に谷田部へ登場したアルファ超一次仕様と、ストリートオシャレ仕様のトムス童夢をチェックしてみましょう。

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目次

チューンドMR2最新全科

【ストリート・ターボ】ALFA MR2ターボ

トラブルが惜しいが完成度の高いボルトオン!

アルファMR2はストリート仕様のボルトオン・ターボだ。完全なボルトオン+水冷インタークーラー仕様といっても圧縮比を8.5に下げブーストが0.8kg/cm2とのことなので、その速さにも十分に期待された。

1速から4速までの加速はさすがにターボフィーリング。ミッドシップ・スポーツカーとして我々が欲しかった加速感を与えてくれる。5速でさらに引っ張ると5900rpm、ブースト圧は設定値の0.8kg/cm2に達した瞬間、シュワッといった感じで0.3kg/cm2以下に下がってしまい、そのまま計測ラインを通過した。

原因はインタークーラーへの配管抜けというマイナートラブルで、結果は185.33km/hという残念なものに終わってしまったが、フィーリング的には200km/hを十分にマークしてくれるポテンシャルを持つと見た。

<チューニングメカ>

アルファMR2は、HKSのAE86用システム3キットを改造し、MR2の狭いエンジンルームにまとめている。ターボのパイピングはEXマニを加工してターボを付け、エンジン上部の横(バッテリーとエンジンの間)で水冷インタークーラーを通っている。使用したタービンは日立HT25。これにHKSのFコン、ツインパワー、リターダで燃料系、点火系を強化している。

エンジンはトモエ製ターボ用ピストンを使い、圧縮比を9.4から8.5に下げ、ブースト圧を0.8kg/cm2に設定し、ブルーのインジェクターにしている。またエンジンルームの冷却を考えてボディ下面から電動ファンと2本のダクトを使用しているのはアイデアだ。

マフラーはフジツボ製の4本出しを使用した。短期間に仕上げられたストリート仕様としては、なかなか高レベルの仕上がりである。

【ストリートカスタム】トムス童夢MR2カスタム

都会的にセンスアップされたドレッシーさが魅力だ

ハイセンスはシティライフにピッタリのイメージを持つMR2.確かにミッドシップというレイアウトはスポーツ性を向上させているけれど、そういったことには全くこだわらずにライフスタイルに取り込むのも粋なやり方だ。それも、他のMR2とはちょっと違った雰囲気を持っていれば、なおさら最高だ。

トムス童夢MR2は、そんなストリートユースを前提に作られたもので、内外装のデザイン、製作は童夢が受け持ち、MR2のボディをよりスタイリッシュなものに仕上げている。

外観では、前後のデザインがかなり変更され、フロントはノーマルのバンパーを外し、より丸みのあるデザインになっている。反対にリヤは、フラットなルックスだ。サイドでは、ドアがノーマルの絞られたものから、より大きく見えるデザインになった。かなり大型のリヤスポイラーもシティユースを優先して、よりシンプルで小型のものになり、さらにリヤのエアインテークやエンジンフードのエアスリット部など細部まで手が加えられてあり、ノーマルと比較するとなめらかになった印象が強い。

内装はまだノーマルだが、すぐにも童夢によってリファインされる。今のところ目立つのは240km/hメーターと1万rpmまで刻まれたタコメーターのインパネだ。当然、パワートレーンもノーマルではとどまらない。トムスが手掛ける4A-Gのメカニカルチューンとなるのだ。これら全てがあいまってスーパーMR2となるわけだ。

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DRAGレースで活躍した「アルファNO.3レーシング」で強く記憶にあるMR2の原点がここにあると思うと、なんだかワクワクしますね! 次回その2では、ラリー/ダートラ界期待のマジョルカMR2と、超チューンドを目指すブリッツMR2を紹介します!

[OPTION 1984年10月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)








Source: clicccar.comクリッカー

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